プロ野球で広島とダイエーの投手だった河野昌人さんが16日、虚血性心疾患で亡くなりました。
39歳という若さで旅立ってしまって、誰もが戸惑いを隠せません。
過去には、あきやまるなさんが59歳、前田健さんが44歳で亡くなっていますから、あなどれない病気です。
死亡原因となった「虚血性心疾患」ですが、どんな病気なのでしょうか?
突然死が多いと言われているのですが、症状や兆候、原因が気になったので調べてみました。
では、見ていきましょう!
虚血性心疾患とは?
虚血性心疾患は、虚血性心不全とも呼ばれ、「心筋梗塞」や「狭心症」の総称です。
虚血とは、ある原因による血液の供給が急激に不足する状態で、高度な心筋の貧血を意味します。
要するに、心臓に血液がいかなくなる状態をイメージしてもらえば良いです。
どういう経緯で発症するのか見てみましょう。
- 心筋に血液を送る冠動脈が塞がる、狭くなる
- 心筋が局所的に貧血状態になる
- 心臓の機能が低下する
血がいかなくなるイメージが湧きましたでしょうか?
虚血性心疾患の症状や前兆は?
虚血性心疾患の初期は無症状なことが多いようです。
しかしながら、以下のような症状がみられますので、意識しておくと良いかもしれません。
- 運動後の胸の締めつけ感や息切れ(前兆、初期症状)
- 胸やみぞおちを圧迫するような痛み
- 背中の中心部や左肩から背中にかけての痛み
- 右肩や左上腕の痛み
- 動悸や息切れ
- 悪心や嘔吐
- 奥歯や下あごの痛み
- 左手の小指の痛み
- お腹の痛み(高齢者)
- 冷や汗をかく
- 不整脈
- 呼吸困難や息切れ
これだけの、異変が起きますので、見逃さないように気をつけてください。
ちなみに、狭心症の場合は、前兆がいくつかあり、主に以下の症状になります。
- 動いたときに胸が痛くなる
- 喉が詰まるような感じがする
- 左腕や左胸がだるく感じる
しかし狭心症の場合は安静にしていると症状の治りが早く、短くて1~2分、長い場合は20分程度で治まってしまいます。
狭心症の症状の発作の間隔が早くなってくると、「心筋梗塞」になります。
心筋梗塞の場合は、症状が激しく、さらに継続するので狭心症との違いが感じられると思います。
突然死が多い虚血性心疾患!
突然死の一番の原因が急性の心臓病で、その多くは「虚血性心疾患」によるものだといわれています。
突然死の定義は、瞬間死と急性症状の発症後24時間以内の死亡で、事故のような外因子を除いた自然死のことをいいます。
虚血性心疾患は、たいてい発作が起きてから1分以内で急死します。
突然倒れて気を失い、心肺停止の状態になってしまうので、救急車で搬送されても蘇生できないケースが多いようです。
手の施しようが無いということですから、恐ろしい発作ですね。
虚血性心疾患の原因は?
では、虚血性心疾患になる原因は何なのかみていきましょう。
虚血性心疾患になる原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常、たばこ、飲酒、動物性食品の過剰摂取、家族に心疾患の患者がいるなどなど・・・
俗に言う、「生活習慣病」というやつですね。
中でも、高血圧、糖尿病、高脂血症の人は要注意です!
「死の三重奏」とも呼ばれ、心臓や脳の病気を起こす動脈硬化の原因にもなりますので、警告状態ですね。
特に、注意しておきたい年齢は、男性は45歳以上で、女性は55歳以上。
「俺はまだ41歳だから大丈夫だぜー!」なんてことは思わないようにしてくださいね。笑
河野昌人選手は39歳で死去されましたから。
改善したい場合はどうしたらいいの?
不安な人や、現在当てはまっている人はどういった改善をすれば良いのか気になりますよね。
見直さなければいけないのは「食生活」と「生活習慣」です。
食生活に関しては、心臓に良いとされる青魚を積極的に摂るといった方法もありますし、制御する部分としては、動物性の脂肪を摂りすぎないことや、暴飲暴食を控えることに努めましょう。
また、生活習慣に関しては、適度な運動を心がけ、肥満にならないことと、ストレス発散を心がけると良いです。
おすすめはウォーキング。
全身を使いますし、誰にでも無理なくできる運動の一つです。
特に、早朝のウォーキングは気持ちがよく、ストレスを発散するのに最適です。
こうしたところから改善することで、虚血性心疾患の予防や改善に繋がりますので、是非試してみください!
死ぬ準備もできてないのに、突然死ぬのは絶対避けたいところですね。
そうならない為にも、できることをコツコツやっておきましょう!