Yahoo!知恵袋では、「中国は少数民族を弾圧している」というような書き込みが目立ちます。私はそんな中、今年の夏休みに中国の団体ツアーと一緒に内モンゴルへ行ってきました。
最初は内モンゴル自治区の首府・フフホトへ飛行機で行きました。フフホトの空港の案内板には漢文と英文だけではなく、モンゴル文字も書かれていました。それ以外にも、フフホトだけではなく、内モンゴルにあるレストラン、道路名、観光地、建物など全ての看板にモンゴル文字が書かれているのです。また、ツアーガイドに聞いてみると、内モンゴルの学校教育で、小学生からモンゴル語を学び、後に中国語や英語を学んだりしているそうです。このように、モンゴル族の言語は消滅されずに、現在も使用されているのです。
内モンゴルのシラムレン草原にも行きました。そこでは馬乗り体験の他に、モンゴル料理を食べたり、モンゴル族の民族衣装を試着したり、モンゴル族の演技を観賞したり、夜はモンゴルゲル(蒙古包)で滞在したりと、内モンゴルしかできないことを体験することができました。
もし、中国が少数民族を弾圧したり、モンゴル族を漢族化させているのなら、なぜ上記のように、看板などにモンゴル文字が書かれていたり、モンゴル族固有の生活習慣などを体験することができたのでしょうか?中国は少数民族を弾圧していない、モンゴル族を漢族化させていないのが真実なのです!
確かに、中国のモンゴル族は中国語(普通話)を学習します。中国には56の民族があり、各民族は異なった言語を使用し、漢族でも地域によって言語が様々です(北京語や上海語、広東語など)。中国のどこに行っても言葉が通じるように、中国の首都・北京の言語である北京語を基本とした普通話を全国に普及するのは当然です。日本も中国と同じことをやっています。日本でも地域によって言語が異なり(東京弁や大阪弁など)、アイヌ民族は独自の言語(アイヌ語)がありますが、日本のどこに行っても言葉が通じるように、日本の首都・東京の言語である東京弁を基本とした標準語を全国に普及しているのです。
以上の内容は事実ですが、信じたくなければ実際に内モンゴルなどへ行って下さい。「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、本やインターネットなどを頼っているよりも、実際に現地に行ってみると分からないことがたくさんあるのです。