今週、夏休みの台湾行きのチケットを取ろうとしたら、パスポートの期限が切れていたという素晴らしいオチが待っていました。
台湾へ行くとかなんとか言う前に、まずはパスポートを取り直さないといけない。それも切れてから1年以上経っているため、戸籍謄本から取り直し。ああ面倒くさい。
戸籍謄本と言っても、あるのは大阪です。
市役所か親に連絡をして送ってもらう手もあったのですが、一刻も早くパスポートをGETし、飛行機のチケットをブッキングしておかないといけない。のんびりしていると値段が爆上がりしたり、チケットオールSOLD OUTなんてことになると、目も当てられないことになってしまう。
パスポート期限切れくらいなら、まだ笑い話で済む。しかしチケット代爆上がりor取れませんでしたは笑い話では済みません。
幸い、職場の上司に事情を説明したら取ってこいとのことなので、金曜日に有給をもらい申請に行くことになりました。
そのためには、戸籍謄本郵送などと悠長なことを言ってるヒマはない。
木曜日に仕事が終わり、すぐに大阪の実家へ緊急帰省。
のんびりしているヒマもなく、金曜日の朝イチに実家の市役所に向かって戸籍抄本をGET。そのまま神戸へ。
淡路島→大阪→神戸の、一泊挟んでいるとは言えミサイルの如き強行軍。ずっと車を運転している状態なので、けっこう疲れるのです。
タイトルは『兵庫県版』と銘打っていますが、パスポート取得の流れは各都道府県すべて同じなので、他の地方の方も参考になれば幸いです。しかし、あくまで現場の画像は兵庫県旅券事務所です。
兵庫県版 パスポートの申請の手続き(三ノ宮の本所)
兵庫県 旅券事務所(本所)の場所
兵庫県でパスポートを申請する場合、申請できる場所は4ヶ所ありますが、三ノ宮にある「本所」に行こうとする人がいちばん多いかもしれません。
場所はそごう神戸店の南にある「国際会館」ですが、旅券事務所へは専用の入口が存在します。
入口は脇にあるのですが、三ノ宮駅方面から来ると案外わかりにくいです。
確か、オレンジに白抜きだったと思いますが、こんな看板があるのでそれを目印に。
入口を入るとすぐ前にエレベーターがあり、3階の旅券事務所へ直行します。
本所以外の窓口で申請する場合は、下のリンク先で場所をチェックして下さいね。
パスポートの窓口は各都道府県によって違います。
兵庫県のように「旅券事務所」という専門窓口でしか扱わない所もあれば、大阪府のように各市町村に旅券発給業務を移譲し、市役所で申請・交付が出来る所もあります。ランダムに他都道府県を調べてみると、他に市町村で発給できる所は北海道や岩手県などがあるようです。最近始まった制度なのか(大阪は5年前から)、まだ浸透はしていないようです。申請の際はHPなどでチェックしてみましょう。
大阪府もえらい便利になったもんやなーと感無量です。なんでこんな時に兵庫県民になったんやろか(笑
旅券事務所の中に入ってみる…とその前に必要書類をチェック!
パスポートを取る時には、いくつかの必要書類があります。
1.一般旅券発給申請書:1通
窓口にあるので、持参は不要です。市役所や町役場などにもあるので、事前に記入してから来ても構いません。
しかし、パスポートは書き間違いなどにけっこう厳しいので、できれば窓口で記入例を見ながら書いた方がいいと思います。
2.戸籍謄本か抄本:1通
個人で申請であれば、謄本か抄本のどちらかで結構です。
3.本人確認書類
免許書があれば完璧です。それ以外は何も要りません。
もしない場合は、各都道府県の旅券事務所のHPで確認した方がいいです。
4.写真:1枚
必要なのはあくまで1枚ですが、予備1~数枚を持って行った方がいいです。
持参の写真、イコールパスポートの写真になるのは当たり前の話ですが、それだけに基準が相当厳しいのです。
折れてシワがあったり汚れていたりすると、却下されて撮りなおしになることはもちろん、写真と顔の比率にもかなりうるさく、基準から外れると不採用(撮りなおし)となります。
その基準は、以下のリンクに書いています。リンク先はあくまで兵庫県ですが、どこも基準は同じです。
私も過去何度も写真を却下された記憶があります。というか、スムーズに通った記憶がない。写真はけっこうケチつけられますよ。
少なくても、ふつうの証明写真感覚で持って行くと、泣きを見ることになります。
個人的には、パスポート用の写真だけはスピード写真は止めておいた方がいいです。私は最初の4枚すべて不採用→慌てて4枚撮りなおし→それも不採用という過去の実例があります。
(結局、パスポートセンターの隣の写真館で、¥2000くらい払って撮りなおし)
却下されたら金のムダなので、写真屋で「パスポート申請用」と告げた上で写真を撮ってもらった方が、金は高いですが無難です。
実は今回の申請も、提出した写真が却下されました。
曲がった跡のシワが目立ちすぎると理由付きでしたが、たまたま傷なしの同じ写真があったので、それでセーフに。
その一枚がなかったら、パスポート申請通算3回目の撮りなおしになるところでした。
※注意:パスポート用写真の扱いは慎重に!
5.以前使用のパスポート(※必須ではない)
はじめてパスポートを申請する人は、この項は無視して結構です。
申請する前のパスポートがあれば、持って行けば手続きが早いですが、無くした・紛失したなど手元にない場合は、その旨窓口で報告し、係員が端末を叩いて直近のパスポートをチェックします。他の人の申請を見ていると、パスポートを持っていない人は少し時間がかかっていたようだし、持って行った私はあっという間に終わったので。
なお、一昔前までは住民票も必要だったのですが、最近は住基ネットの発達で、住民票での居住地と同じ都道府県で申請すれば不要となりました。兵庫県なら、兵庫県内に住民票があり兵庫県旅券事務所で申請ならば、住民票は不要です。
本当に旅券事務所の中に入ってみる
旅券事務所の入口です。
パスポートの申請は午前中が比較的空いているという話なので、その通り午前中(10:00くらい)に行くとこの通り。予想以上に混んでいません。
兵庫県旅券事務所本所の場合、「一般旅券申請書」は、
黄色の矢印の場所、入ってすぐの右手にあります。
これが案外わかりにくいのです。私も最初はどこにあるかわからず、結局係員の人に聞きました。
あっち・・・・と無表情で指差して教えてくれましたが、愛想悪いな、さすがは中国・・・じゃなかった、お役所。
申請書は5年用と10年用に分かれていますが、上の写真は10年用のものです。紛らわしいので取る際は気をつけて下さい。
事務所には記入例もあるので、それに沿って記入していけば問題ありませんが、記入を間違えた時は二本線で訂正を。しかし、パスポート記載の署名欄(所持人自署)の書き間違いや訂正はダメ。すべて書き直しになります。
20年前は、この申請書の一文字でも間違えると書き直しでしたが、今は多少の間違いは「ごめ~~ん」で許してくれるようです!?
さて、この申請書の問題は下の部分。
みんな何気にすべて「いいえ」にしていると思います。「悪いことをしていなかったら」すべて「いいえ」でいいのですが・・・。
特に気をつけるのは、赤線で引いた2.と3.の部分です。
この部分は「旅券法」という法律の「虚偽申請」に引っかかる箇所で、犯罪をして起訴され刑事罰が確定されていなかったり、有罪判決を受け執行猶予中の人は、「いいえ」にチェックした時点で旅券法違反。現行犯逮捕されます。
執行猶予中の人はその時点で執行猶予取り消し、問答無用の刑務所行きとなるので十分気をつけて下さい。それだけでなく、「5年以下の懲役、又は300万円以下の罰金」が追加になります。
警察白書などを見ると、年平均4~5人はこれで捕まっているようです。
執行猶予中の人もパスポートは申請できますが、手続きがややこしい上に申請が却下されることがあります。
また、仮に入手できても「執行猶予中パスポート」という、ちょっと特殊なパスポートとなるため、海外旅行に行けるとしても行き先の国が入国を受け入れるかどうかは話が全く別。少なくても、アメリカ本土(ハワイ・グアムはアメリカ大使館・領事館に要確認)、シンガポール、オーストラリアは100%ダメ(入国拒否)と思っていいと思います。
海外は、「昨日はOKでも今日はダメ」という事柄などよくあることだし、日本の大使館で確認したらOKだったのに、いざ入国で拒否られたなんてのはザラなので(入国の可否を決めるのは現場の管理局であって大使館ではない)、すべて自己責任で。
もう一つ間違えやすい事は、過去に執行猶予付き有罪になったものの、猶予期間がすでに過ぎている場合。これは全くのシロなので、ふつうに申請ができます。
本人が何もしていないならいいのですが、知り合いや友人、家族親戚などが執行猶予中でふつうにパスポートを申請しようと・・・ということがあるので、頭に入れておいた方が良いかもしれません。
今でもYahoo!知恵袋などで定期的に質問が出る話題なので、執行猶予中の人自身が知らないことが多いようです。
旅券を申請
申請書に記入が終われば、
赤矢印の方向にある窓口へ、必要書類と共に持って行きます。
順番が来たら係員に申請書と戸籍謄本などの書類を渡し、係員がそれをチェックします。
この時に、書類や写真などに不備があれば指摘され、最悪書き直し・写真撮り直しになります。
上でも書きましたが、今回「も」写真であれこれケチをつけられました(笑
無事(?)クリアとなると、整理番号が書かれた用紙が、クリアファイルに入った書類と共に渡されます。
あとは「申請」と書かれた窓口の前で待ち、自分の番号が呼ばれるのを待つのみです。
番号が呼ばれたらクリアファイルごと係員に渡し、不備がなければ
「一般旅券受理票(パスポート引換証)」
という用紙をもらいます。
パスポートは申請から一週間後に交付です。引換証にも「○月○日以降に取りに来てね」と書いてあるので、その日以降半年以内に取りに来ればOKです。
パスポート料金は、事務所内にある別窓口でその時に収入印紙を購入し、引換証に貼り付けます。
この引換証は、二つ注意点があります。
1.絶対に申請者本人が取りに来ないといけない
申請は代理人でも可能ですが、もらうのは必ず本人でないといけません。
2.引換証は絶対に無くさない
無くした、交付日に忘れたなどの対応は都道府県によって異なります。東京都は免許証など本人確認書類を出せば交付可だそうですが、他も同対応とは限りません。窓口に要確認です。最悪、申請からやり直しになる覚悟で。
引換証は紙切れですが立派な公文書なので、大切に扱いましょう。
以上、申請は終わりです。
あとは交付の日まで寝て待つのみ。
昔は申請も交付も平日のみだったのですが、最近は受け取りだけなら日曜もやっている窓口が多くなってきています。
兵庫県の場合は本所で申請の人のみ、日曜の受け取りも可能なので土日が休みの人にもやさしい制度になりつつありますね。
申請はさておき、受け取りだけで有給休暇もアホらしいので。
今日申請したてホヤホヤの経験が、今からパスポートを取る方のお役に立てれば幸いです。
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