(みね子)おはようございます!よろしくお願いします!じゃ教えるよ!はい!ホールの仕事というのは料理を運ぶだけで簡単そうに見えるかもしれない。
でも簡単な仕事なんて世の中にはない!はい。
大事なのはここ。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」・「夜の酒場でLonely」・「あの娘今頃どうしてる?」・「さなぎは今、蝶になって」・「きっと誰かの腕の中」・「肩寄せ合い声合わせて」・「希望に燃える恋の歌」おおまかにホールの仕事を説明するね。
まずは開店準備。
そして開店したら接客。
注文を聞いて調理場に伝えて料理を運んで食べ終わったら下げる。
あっ飲み物を作るのも私たちの仕事あそこでね。
はい。
で最後のお客様が帰ったら後片づけ掃除。
…で終わり。
あっまずは覚えてねテーブル番号。
12345678910。
カウンター123。
123…。
大事なのはここから。
一度の動きでいかに効率よくやるか。
例えば…。
こちらのお客様が注文しようとしている。
あっこちらのお客様はお水がなくなっている。
こちらのお客様は食べ終わっている。
これを一つ一つやっていたら行ったり来たり行ったり来たりバタバタするし時間はかかるしそして疲れる。
でも全部いっぺんにはできない。
どれが急ぐ仕事なのかどれとどれを先にやって何を後に回すのか。
自分の頭の中で組み立てる。
分かる?はい…。
まぁ組み立てるって言っても考えてる時間はない。
その瞬時に判断しなくちゃいけない。
でも状況は常に変わる。
計画が崩れる。
その瞬間に考え直す。
はい…。
あっ頭に入れといて。
今度外でごはん食べに行ったらホールで働いてる人の動きをよ〜く見てごらん。
忙しい時にホールが走り回っていたりしたら頑張ってるように見えるかもしれないけどそれは段取りが悪いだけ。
ゆった〜り落ち着いてる人は段取りが出来てるっていうこと。
まぁ私みたいにね。
はい!まっ早く動けないってこともあるんだけど。
はい。
冗談よ。
動けるわよこれでも。
すみません。
じゃいくわよ!布巾をわきに挟んで…。
トレーをなるべく手のひらにこうやって。
でなるべく自分に近づける。
そうすると…。
ぶつかりにくい動きやすい。
あっ!そしてお客様が来たらメニューお水おしぼりを渡す。
余裕があったらね「はいどうぞ」って渡して。
はいどうぞ。
お水を侮らないで。
なるべく下の方を持って小指を添える。
そうすると…。
はい音がしない。
はいどうぞ。
(置く音)音がした!気を付けて!次!お料理を出す時はお客様の左から。
上からじゃなくなるべく横から出す。
メイン料理の場合は置く時までしっかり見て「どうぞおいしいですよ」という気持ちをのせる。
はいどうぞ。
目が怖いよ!次!お皿を下げる時は大きいお皿から。
こう持って手首の所に1枚。
その上に1枚。
フォークナイフを置いてほらそしたら持てた。
え〜!?危ない!腕じゃなくて手首の方!えっ?次!あ〜!伝票にテーブル番号メニュー金額を書いてここに置く。
ハヤシライスはハッシュオムライスはオム。
ではハンバーグは?ハンバー!違うバーグ!バーグ…。
「3番さんハッシュワンバーグワン!」って大きな声で伝えてね。
ハッシュオムバーグオム。
バーグ…。
(鈴子)高ちゃん大体いい?まぁとりあえずは。
うん。
そろそろお願いします!
(省吾)はいよいつでもどうぞ!はい。
お店はまだよ。
まずは腹ごしらえ。
はぁ…。
(省吾)はいお待たせ!持ちます!
(秀俊)ありがとう。
あっあっあっ私私やります!あっいいのいいの。
ここは各自自分でする。
人の世話焼いてたら食べる時間なくなっちゃうよ。
ほらここへ来て座んなさい。
(省吾)はいいただきます。
はいいだだきます!ここですずふり亭のタイムスケジュールを紹介しておきますね。
一番早く店に入るのがヒデ君とみね子になります。
朝は7時30分から。
一仕事して10時からは食事。
開店は11時です。
そして休憩時間を挟んで夜の部は5時から9時まで。
片づけが全部終わるのが10時過ぎ。
これを週に6日間。
なかなか大変ですね。
みね子。
はい。
ほかは知らないんだけどうちのやり方はね。
ここに来て仕事をする間は上下関係とかましてや男だから女だからっていうのはなし。
お互いに言いたいことを言い合う。
対等に仕事をする仲間。
分かる?はい!私はねとにかくね偉そうにするやつが一番嫌いなのよ。
フフフ!これ赤坂っ子の特色だね。
そうなんですか。
うん。
お父さん…鈴子さんは面白いなって思います。
今まで出会ったことのない人です。
東京の人って感じがします。
さばさばしてて気持ちがいいです
もちろん先輩とか後輩とか年が上だとか下だとかあるけれども仕事中は関係ない。
例えば私が何か間違ったとする。
お客さんの順番とかね。
そしたら遠慮なく「鈴子さんそれ間違ってますよ」って言っていいんだからね。
分かる?はい。
アハハ!でもまっ私は間違わないけどね。
えっ?オーダーの順番だけはね。
本当間違わないのよ。
いつか言ってやりたいんだけどね。
「鈴子さん違います!」。
(笑い声)言いたいんならいつでもどうぞ。
悔しい!ごちそうさまです。
みんなそれぞれ仕事があるから今のヒデみたいにまだやっておきたいことがあるならさっさと食べて戻る。
ない人はお代わりする。
(元治)おいヒデ!ガロニとライスの量確認しといて!・
(秀俊)はい!
(省吾)元治肉のカット多めにな。
はい。
おいしいですね。
よかった。
仕事にはちゃんと考えられた仕組みややり方や決まりがあってそこには全部意味があってそれが仕事の数だけきっとあって何だかとっても社会って面白いなぁって思います
ごちそうさまでした。
(鈴子)はい。
(せきこみ)あららほらほら大丈夫?
(せきこみ)アハハハ!すみません…。
何だか本当に面白いし楽しいです。
このまま開店しなければずっと楽しいんだけどなぁ
(鈴子)さあいいわね!
(鈴子)今日は世の中仕事始め。
忙しいよ。
うちの料理を待ってて下さるお客様がもういらっしゃってる。
よし!じゃ店開けるよ!
(5人)はい。
よろしくお願いします!お願いします。
よし!
お父さん。
いよいよ開店です。
緊張します!
おめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
はいどうぞどうぞ。
いらっしゃいませ。
(2人)いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!いらっしゃいませ。
いらっしゃいませ。
(鈴子)やっちゃん!
(安江)炒飯3人前!
(鈴子)やっちゃん!みね子は忙しくなってきましたがここですずふり亭に来るお客さんのことをお話ししておきましょう。
ここ赤坂にはいろんなお客さんがいらっしゃいます。
最近どんどん建ってきたオフィスビルのサラリーマンたち。
すぐ近くには放送局があってその関係者なんかも。
俳優さんが来たりすることもあるんです。
国会のある永田町も目と鼻の先永田町関係の人なども。
お座敷も多く芸者さんもいらっしゃいます。
長かったですね。
失礼しました。
みね子違う!4番。
はい。
お待たせ致しました。
え〜っと…。
失礼致します。
元治ハンバーグもうちょっと練っといてくれ!はい。
おいヒデ!エビ揚がるぞ!はい!
(秀俊)お願いします!
(元治)はい。
5番さんエビあがりました!・
(高子)は〜い。
ヒデ随分うれしそうな顔してんな。
はい。
ずっとこっちいられるんでホール増やして頂いて鈴子さんに感謝してます。
じゃみね子様々だな。
えっ?あっはい。
様々は苦戦中みたいだな。
よしカツあがったぞ!おい早く持ってって!・は〜い。
あの…。
これはポークカツレツ2番へ。
はいありがとうございます…。
大丈夫か?おい。
顔が泣いてんぞ。
みね子ちゃん大丈夫でしょうか?お待たせ致しました。
失礼致しました。
すいません失礼致しました。
あらあら…しっかり!お冷や頂戴!ごゆっくりどうぞ。
・
(秀俊)4番さんハッシュあがりました!ありがとうございました。
すみません失礼致しました。
お冷や頂戴!はいただいま!すみませんお待たせしました。
ごゆっくり。
・
(秀俊)オムワンカツワン!・
(省吾)オムワンカツワン!・
(元治)オムワンカツワン!
えっと…あれ?あの…えっ?あれ〜?
すいませんパンのお代わり下さい!
え〜っと…あの…
・
(秀俊)ソテーあがりました!・
(元治)ソテーあがったよ!持ってって早く!
(秀俊)ムニエルワンコキールワンハッシュワン!
(高子)3番さんハッシュワンバーグワン!
お父さん…。
既に頭の中が真っ白です
生字幕放送でお伝えしますおはようございます。
2017/06/14(水) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 ひよっこ(63)「あかね荘にようこそ!」[解][字][デ]
高子(佐藤仁美)からホールの仕事を1つ1つ教わるみね子(有村架純)。一度の動きでいかに効率よくできるかが鍵なのだという。そしてランチタイムが始まるが…。
詳細情報
番組内容
高子(佐藤仁美)からホールの仕事を教わるみね子(有村架純)。トレイの持ち方、メニューや水の置き方など1つ1つ真剣にメモを取る。高子いわく「一度の動きでいかに効率よくできるかが鍵」だという。鈴子(宮本信子)や省吾(佐々木蔵之介)、秀俊(磯村勇斗)、元治(やついいちろう)とまかないの昼食をとるが、開店までのあわただしさについていくのも精いっぱいのみね子。いよいよランチタイムが始まるが…。
出演者
【出演】有村架純,佐藤仁美,やついいちろう,磯村勇斗,光石研,生田智子,佐々木蔵之介,宮本信子,【語り】増田明美
原作・脚本
【作】岡田惠和
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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