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(みね子)あの…。
(秀俊)これは ポークカツレツ 2番へ。
はい ありがとうございます…。
(元治)大丈夫か? おい。顔が泣いてんぞ。
お待たせ致しました。失礼致しました。
みね子ちゃん 大丈夫でしょうか?
お冷や 頂戴!はい ただいま!
すみません お待たせしました。
落ち着いて 落ち着いて…。
失礼します。
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
おやおや? すずふり亭に行列が出来ていますよ。
商売繁盛 大忙しです。
(省吾)はい ホール早く持ってってくれ。
(高子)はい ただいま!はい!
あっ すいません お冷や 頂戴。はい。
すいません 私も。はい。
(扉が開く音)(鈴子)ありがとうございました。
<お父さん…。明らかに 私のせいなんです>
(秀俊)ごゆっくり どうぞ。
あの… すみませんありがとうございます。
料理が冷めるの嫌だから運んだだけだよ。
はい。
鈴ちゃん おいしかったよ。ほっぺた落ちましたよ。
(鈴子)ありがとうございます。
お願いします…。(秀俊)はい。
(省吾)お疲れ~。(高子)お疲れさまで~す。
お疲れさまです…。おいおい。
オリンピックで マラソン走った選手みたいな顔してんな みね子。
しかもメダルは取れなかったって感じだな。
(高子)ハハハハ!ハハ…。
あ~ 疲れた 今日のランチ。
すみません。
(鈴子)何で謝るの?
私が 足 引っ張って忙しくしてしまったんじゃないですか?
そういう忙しいじゃないよ今のは。
たくさん来て下さったなっていう意味。
はい 今日のお昼! アハハ!
売り上げ 2万円!(高子 省吾)お~!
いきましたね!だから 俺の言ったとおりだろ?
何も言ってないじゃないですか。そうだっけ?
かなりいい売り上げ。はぁ。
よく働いた うん!
でも みね子も よりによって忙しい日に入ったね。
はぁ。
でも 最初にこういう経験しとくと運がいいよね。
そうだね 後が楽だ。
はぁ…。
「はぁ」ばっかりだな おい。(笑い声)
さぁさぁ 休憩 休憩!しっかり休んで。
(省吾)あ~ 疲れた!
パチンコ 行かない? ヒデ。行きません。
えっ? 何で行かないの?理由はないです。
高ちゃん 行こうか?あ~ はい!
ね? みね子も行くよ!へ?
あんみつ おごるけど 行かない?行かないなら いいけど。
行ぎます 行ぎます! 行ぎます!(2人)アハハハ!
よしよし 行こう行こう行こう。やっちゃん! 柏木 行くよ!来る? 来ない? 来る?どっち?どっちなのよ?(安江)行く行く 行く行く!
お疲れさまです。(安江)お疲れさん。
(鈴子)女だけの新人歓迎会。ね!
はい!(鈴子)よし 行こうか。よし 行こう行こう行こう。
おいしいよ みね子 ここ。
(4人)こんにちは。(ヤスハル)あ…。
(鈴子)「あ…」じゃないよ ヤスハル。フルーツクリームあんみつ 4つ!
すごい。お得意さんスペシャルね。
寒天で上げ底なんかするんじゃないよ。 分かった?
(ヤスハル)はぁ。「はぁ」って…。
本当に覇気がないんだね 本当に。
お待ち下さい。
(柏木)どうも 鈴ちゃん。
いっちゃんいいから 出てこなくて。
いや まだ何もしゃべってないんだからさぁ。
息子は あんまり口 利いてくんないしさ俺 しゃべりたくてウズウズしてたんだよ さっきから。
うるさい。もう さっさと作ってきて もう。
覇気のない息子と。
お言葉を返すようだけどね。返さなくていい。
和菓子屋はねそんなに覇気は必要ないの。
そうでしょ?だって 入ってっていきなり 「いらっしゃい!」とか言われたら 嫌でしょ?だからし~んとしてる方がいいの。
「きんつばスリーお願いしま~す!」ってね。
だろ? だからさあのぐらいが ちょうどいいの。
フン!出た 負けず嫌いの鈴ちゃんの。
もう いいからもう早く行ってちょうだいよ。
はいはい はいはいはい。行った行った行った!
(笑い声)
(鈴子)オヤジは あんなだし息子も あんなんだけどね。
味は いいのよ。先代が偉かったのよ。
何だって?(鈴子)いいから。
(安江)疲れた?まぁ…。
足 痛いでしょ?はい… ええ…。
無駄な動きが多いからねえ。そういうことですよね。
そういうことだねえ。
(安江)慣れるよ そのうち。
ありがとうございます…。
でも…。
まだ 覚えなきゃいげないこどがたくさんあって…。
鈴子さん。(鈴子)ん?
今日 メニューお借りしてってもいいですか?
あの夜 寝る前に覚えようかなって。
はぁ~ それは 感心感心。
…って言いたいとこだけどやめなさい。
仕事っていうのはね決められた時間内だけするもんなの。
その分しか私 給料 払ってないよ。
時間内に 精いっぱい働く。終わったら 忘れる。でないと いい仕事はできないよ。嫌になっちゃう。
私は そう思う。
はい 分かりました。
よく頑張ってたと思うよみね子は。
え…?(鈴子)うんうん。
高ちゃんなんてね初日の日なんてね…。
鈴子さん 鈴子さんダメ ダメ ダメ!
先輩としての立場が。あぁ そうね そうよね~。
(高子)そうです。(鈴子)ひどかったのよ。
お皿 何枚割るのって。いや 鈴子さん!
ガッシャ~ンって 皿が割れる音がうちの店にまで聞こえてきたもん。
何なの 安江さんまで もう!
だって… ね~?ね~?
「ね~?」って 何なのよ!
私もさ初めての日 つまずいてさお客さんの頭の上からラーメン かけちゃって!
え~!もう大変だったわよ。
<お父さん…。皆さん 優しいです>
(笑い声)
はいはい はいはい はいはい。
お待ち遠さま。はい あんみつスペシャル。
すご~い!(柏木)だろ?ちょっとね 説明さしてもらうとね1時間 じっくり煮込んだあと特別なものをね入れてるんですよ。
もういいから いいから あんたあっち 行って 行って 行って!
何だよ。女だけの集まりなんだから。
しゃべらして!しゃべらしてくれよ!
いいからね またね! またね~。いっちゃん また~。
またね~。(笑い声)
はい では いただきます。(3人)いただきます。
あれ? 安江さんのあんこの方が大きくない?
あら? そう?
あっ ちょっと!みね子ちゃんの方が多い~!
あっ!でしょ?
嫌ですよ 換えませんよ。
あっ ちょっと先輩に対して それは…。
だって 今は 休憩時間ですから。
(鈴子)じゃ いただきます。(3人)いただきます。
(4人)わ~!久しぶり~!
ん~!
「ん~!」じゃ分かんないわよ何なの?
うめぇぇぇ!(笑い声)
(高子)うめぇ!(一同)うめぇ!
♪~
味見してみるか?はい!
失礼します。
牛肉の深い香りがしますね。分かるか。 よし!
♪~
(省吾)はい あがった!(秀俊)はい ドビ あがりました!
はい。
お待たせ致しました。いい香り~ すごくおいしそう!
失礼致します。ごゆっくり どうぞ。
<お昼に比べたら夜は ほんの少しだけどやれた気がしています。昼と夜では 全然時間の流れや雰囲気も違います。お昼は やっぱり皆さん 時間がない中での食事だから わさわさするけど夜は ゆっくり 食事を楽しんでいる人が多いからでしょうか>
♪~
こんばんは。こんばんは。
はい できました。
♪~
おう ヒデ 飲み行くか?行きません。
(省吾)お疲れ!お疲れさまです。
おう 久しぶりに行くか?五郎さんも誘って。
はい! お供します!
何だよ お前! ごちそうさまです。おう じゃ 行こう。
お先~。(鈴子)省ちゃん。飲み過ぎるんじゃないよ。はいはい。 じゃあな。
あばよ!お疲れさまでした。
お疲れさまです。
男の人たちは飲みに行ぐんですね。え~?
何か 都会って感じがします。そうか。
うぢの方は 飲みに行ぐお店なんてないですから 行ぐとなったら夜の山道を2時間ぐらい歩がないと 町になんないし。
それじゃ 酔いも覚めちゃうわね。(笑い声)
ですね。
よし! じゃ そろそろこっちも終わりにするか。
はい。うん お疲れさま。
今日も 一日 ありがとう。明日も よろしくね。
はい お疲れさまでした!
お疲れさまでした!(鈴子)はい お疲れさま。
はぁ…。
<お父さん。長い一日が終わりました。今 東京中の いろんな飲食店で「お疲れさま」って言ってるんだなぁと思いました。私から みんなに言いたいです>
今日も一日 お疲れさまでした。
<こんな一日を 私は これから繰り返していくんですね。それは ちょっと楽しいです。働く場所があって 仲間がいるって楽しいです>
よし!
いてててて…。
<終わった途端に激しく来ました。「足が棒のようだ」とはよく言ったものだと思いますです…>