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♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
♪～
（みね子）＜おはようございます。いよいよ　今日からすずふり亭で働き始めます＞
♪～
　回想　（早苗）炊事場の水道ここの大家さんが　何度言っても直してくれないのできちん

と閉まらない。ぎゅっと閉めて。
＜お父さん…。髪形を変えてみました。そして　すずふり亭の制服を着てみました。どうで

すか？　似合ってますか？＞
♪～
おはよう　お仕事？はい。
そう　早いわねぇ。はい。
もう　嫌になっちゃう。年だから　早く目が覚めちゃって。
若い頃は　夜　輝く女だったから。アハハ…。
あの　遅れっと初日なんで　まずいんで。
行ってらっしゃい。はい　行ってきます！
♪～
さぁ　みね子いよいよ　これから　仕事ですよ！
あっ　ヒデ君でしょうか。もう働いてますね。
仕事熱心。
（ドアが開く音）おはようございます！
おはよう。
明げましておめでとうございます。
今年も…　あ…今年は　よろしくお願いします。
よろしく。　早いね。今日が仕事始めなので。
あの　それにするこど　たくさんあるししかも　私調理場の皆さんのお手伝いもするこどん

なってまして…ですから。
そうなんだ？はい。
ソースはお店の命みたいなものだから。
へぇ…。
あれ？　制服　着てきたの？
あっ　昨日もらって何か　うれしくて…　エヘヘ！
あの　早速なんですけど私　何をしたらいいでしょうか？
あっ　じゃ　ダスターを洗ってくれる？
あっ　布巾ね。布巾…　はい！
♪～
すんごい量ですね。
これを２回かな　一日に。へぇ～！
＜お父さん　お米です。農家がつくったお米はたくさんの人が暮らす東京でこんなふうに食

べられんだなぁと思いました。うちのお米も東京の人　食べてんのかな…＞
＜すずふり亭は残念ながら　宮城のお米でした。ちょっと悔しかったです。頑張れ　茨城！

＞
＜そして　お米を見て　あっ　そうかきっと　三男のお米屋さんもこういう店に届けたりすん

だなと重いだろうなと　三男のことも２秒くらい考えました＞
（三男）うわっ！
アパート　そこなんだって？はい。
近くていいし遅刻しなくて済むし。
５号室？　ひょっとして。そうですけど。
ちょっと前まで　俺がいた。
そうなんですか！うん。
でも　何で出たんですか？
もしかして何か　嫌なこどでもあったとか？
みね子ちゃん　女の子だから心配ないけど俺の場合しょっちゅう　飲んだあとに元治先輩

が泊まりに来て嫌だって言ってんのにさ。
で　騒いだりして…。
おっかない女の人いるでしょ？はい。
しょっちゅう　怒られて居づらくなっちゃってね。
…で　先輩からも逃げたいから引っ越した。
へぇ…。
今は来ないから　幸せな夜だよ。フフフ！
すんごい早いですね。
これくらい普通だよ。
（ドアが開く音）（元治）うっす！
おはようございます！おはようっす。
誰が来なくて　幸せだって　お前。
元治先輩です。
あっ　言っちゃうんですね。ん？
そうだよな。随分　行ってないもんな。今度　行くわ！いや　いいです　勘弁して下さいよ。
そのために　なるべく　赤坂から遠くに引っ越したんですから。
（元治）気にすんなって。
あれ？　今日から？はい。
よし！　じゃ　俺がこの店の歴史について　ちょっと。
先輩　それは　今いいと思うんで手　動かしてもらっていいですか？
何だよ。手　動かしてるよね　これ。
手　動かして…手　動かしてますよ～。
仕事の手を　お願いします。
分かりましたよ。かたいだろ？
なぁ　１月末の餅みたいだろ。な！
あれ？　つまんない？　今の。
よし…　じゃ　ちょっと面白いこと　考えるわ。
先輩！時間　下さい。
今日は忙しいんで　お願いします。はいはい。
「急がば休め」っつうだろ！本当　お前！
フフッ！
こういうの好きなの？こういうの好きなんだって。
言いません。（元治）ハハハハ！
（省吾）おはよう！（３人）おはようございます！
おう　みんな　早いな。
今年も　よろしくな。（３人）はい！
あっ　ブイヨン　火かけておきました。あと　ドビソース　温めてあります！
（省吾）そうか。あっ　みね子。はい！
＜呼び捨てが何だか　うれしいです＞
…で　私服とコックどっちが　いい男だ？
あっ　コックも　すてきです。
よ～し！新年も　うまいもん　作るぞ！
（２人）はい！はい。
おう　元治　バーグの種　用意しとけ。はい！
ヒデ　オニオンのアッシェ　忘れんな！はい！
＜何だか　気持ちがいいです＞
（鈴子）おはよう！（一同）おはようございます。
今年も　おいしいもんいっぱい食べて頂いてで　いっぱい　儲けさせて頂こう。
（一同）はい！儲かったら　お給料はずむよ！
おっ　やった！
アハハ！　この制服はこういうデザインだったのね。
えっ？
鈴子さん！高ちゃんに言いつけますよ。
ダメ　ダメ！
今日の夜の賄いは　かつ丼かなぁ？（鈴子）こら！
よし！　かつ丼にするか。
えっ？　やった！おい　ヒデ！　俺　今日　作るわ！
よっしゃ　燃えてきた！豚肉あるかな？
先輩！　賄いより　店の支度を。
分かってるよ！確認しただけだろ！
よし！　今日も　よろしくね。（一同）はい！
＜続いての作業はジャガイモの皮むきです。たくさん　あります＞
落とすなよ。はい。
＜３人での共同作業です＞
はい。はいはい…　よいしょ！
置いて　置いて。
こっちにしてみるか！　な？先輩！
冗談に決まってんだろ　お前！かたいんだよ。
すみません。いいんだよ　いいんだよ。
今は　早くやろうと思わなくていいから。
はい　分かりました！先輩は　早くやって下さい。
は～い。
（五郎）おう　おめでとう！（２人）おめでとうございます！
（安江）おめでとう。今年も　よろしく！
（２人）よろしくお願いします。
（安江）あっ　今日からか。よろしくね。
はい！
女同士　仲よくやろうね。
はい。（五郎）頑張ってな。
あ～　高ちゃんの下かぁこき使われるんだろうな　ハハハ！よし　やるか。はいよ！よいし

ょ…。
＜ネギは　茨城産です。何か　うれしいです＞
♪～
（ヤスハル）おめでとうございます…。
（安江）おめでとう。おめでとう。
♪～
＜和菓子屋のヤスハルさんは不機嫌だけどちゃんと働いています＞
♪「あんこづくりは」（ヤスハル）やめろ。
♪「あんこづくりは」と。はいはい　はいはいはい。
皆様　明けましておめでとうございます。
本年も　何とぞ　何とぞよろしくお願い致します。
（一同）よろしくお願いします。（柏木）軽いね　軽いね　みんな。
あれ？　今日から？はい！
よろしくね。お願いします。
（ヤスハル）そっちでやれって。
いいじゃないか　親子なんだから。
何なんだよ　それ。親子だから　嫌なんだよ。
そんなこと言うなって親子なんだから。
＜お父さん…。みんなの働く姿は　すてきです＞
ヒデこれ　調整しといてくれたの？
はい　やっておきました。ありがとな。
新年から　気持ちがいいよ。
おっ　今のゴミじゃないぞ。出来の悪い小豆もな上手に炊いてやればいいあんこになるん

だ。
分かった。
（柏木）あんこってのは　奥が深いんだ。
＜何だか　この裏の広場はまるで　工場のようで準備がどんどん進んでいきます。そして

　みね子はこういう時間が　大好きです。自分も　そこにいられてうれしくなります。今まで

　考えもしながったけど食べ物屋さんが並ぶ商店街の裏にはこんな工場が日本中にある

んだなと思ったら何だか　楽しくなります＞
・（鈴子）みね子　おいで！はい！
いいよ　いいよ　そのままで。あっ　はい。
頑張れ！はい！頑張ってな。
はい！頑張って。（柏木）頑張れよ。
はい！（ヤスハル）頑張れ～。
ありがとうございます！
頑張れ。はい！
♪～
おはようございます！よろしくお願いします！
はい　おはよう。
＜いよいよホールの仕事を教わります＞
なるほどね。
こういうデザインだったんだね。アハハハハ！
アハハハ！鈴子さん　笑い過ぎ！
はい　すみません…　フフフ…。（せきばらい）
じゃ　教えるよ！
はい！
ホールの仕事というのは料理を運ぶだけで簡単そうに見えるかもしれない。
でも　簡単な仕事なんて世の中には　ない！
はい…。
大事なのは　ここ。
♪～