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おはようございます。「ひよっこ」第11週が始まります。
ちょっとだけおさらいしておきましょうね。
仕事をなくした みね子はなんとか すずふり亭で働くことができるようになりました。
(省吾)採用だな…。
(鈴子)ここよ。(みね子)ここでしたか。
すずふり亭の裏にある あかね荘で暮らすことも決まりました。
(愛子)いい部屋じゃない?すごいですね。
時は 1966年 昭和41年。
豊かな生活を求める風潮は一層高まりカラーテレビ クーラー カーの頭文字を取って3C時代なんていう言葉が流行語になっていました。
さぁ 新しい生活のスタートです。
頑張っぺ みね子!
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「若い広場 愉しドラマ」
♪「夢膨らむ 青い空」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
(富)あら。どうも。
明げましておめでとうございます。
どこが?はい?
どこが おめでたいのかしらねえ。
また一つ年が増えるだけの話じゃないの。
やだやだ。(笑い声)
フフフフ!
あの 私一日だけ 茨城に帰ったんです。
で あの これ お好きだっつってたまんじゅうです。
お母ちゃんが作りました。あと 干し納豆とかも入ってます。
ありがとう。はい。
どうぞ よろしくお願い致します。
あら おいしそう!早速 頂こうかしら。
お茶 飲もう!あっ いや… あの…。
え~ 一人じゃ つまんない。
あの…ほがのお部屋の方に ご挨拶に…。
ここにいれば 通るわよ。さっ どうぞ。
(富)おいしそうね。
見た目は地味だけど。はぁ…。
お茶。はい?
ここ。
はい。
<お父さん。なかなか 手ごわそうです>
どうぞ。ありがとう。
うっ! 熱い!
あっ すみません…。
確かに なかなか 手ごわい大家さんですよね。
悪くないわね~。
簡単に紹介しましょう。
立花 富さん1889年 明治22年生まれ。
鈴子さんが言っていたとおり若い頃は 赤坂きっての売れっ子芸者さんだったようです。
今 なぜ アパートの大家さんをしているのかはいずれ 本人から。
かわいいわね。えっ? いや そんな…。
いくつだっけ?19です。
19かぁ…。
(ため息)
こんにちは。どうも。
あの…。
1号室の久坂さん 事務員さん。
「事務員ではありませんオフィスレディです」と何度言ったら 分かるんですか?ん? ん? えっ?
この女性は 久坂早苗さん。年齢は不明。
有楽町にある会社で働いているオフィスレディのようですが謎に包まれています。
どうも よろしく。はい。
19ですって 随分若いわね~。
どういう意味ですか~?
あっ そうだ! あの これ茨城の まんじゅうなんですけどお近づきのしるしに どうぞ。
これは ご丁寧に。(富)おいしいわよ これ。
炊事場の水道ここの大家さんが 何度言っても直してくれないのできちんと閉まらない。ぎゅっと閉めて。
ポタポタ落ちる音で眠れなくなるの。分かった?
はい 分がりました。(早苗)お願いします。
じゃ これ ありがとう。
<また別の意味で手ごわい感じです>
・(物音)
(ノック)
こんにちは ごめんください!
・にゃ~お。
ごめんくださ~い!
・にゃ… にゃ~。・(せきこみ)
(ドアが開く音)あ…。
借金取りの人じゃなさそうですね。
だったら そう言わないと多分 出てこないです。
いや あの 違います。
あの 私 5号室に引っ越してきた谷田部みね子です。
あっ そうなんですか。はい。
島谷です よろしく。
あれ?
回想 はい。えっ? あっ!
そこにありました。
どうかしました?あの… もしかして…。
あの 新田啓輔です…。
あっ あの 5号室に越してきた谷田部みね子です。
よろしくお願いします。あっ そうだ! あの…。
これ 茨城のお土産なんですけどいがったら。
食べもんですか?あっ はい。
ありがとう! うれしい!
3日ぶりの食事やち。ありがとう!
3日ぶり…?
漫画家さんらしいですよ。へぇ…。
あっ!
あの これ いがったら。
ご丁寧に ありがとうございます。いえ。
よろしくお願いします。お願いします。
あっ あの!(ドアが開く音)
うんまかったです。こんで 3日 生きられますちゃ。ありがとう。
3日も?じゃ。
あっ あの!この間 お店の前で…。
お金 拾って頂いて。
あぁ…。
はい。あのとぎはありがとうございました!
あのお金のおかげで運命が変わったんですよ!
見っかんながったらごはん 諦めてたかもしんないし本当に ありがとうございました!あ…。
今 いないみたいだからいいけど廊下で そんなに バカでかい声でしゃべると…。え…?
早苗さんって人が怒って飛んできますよ。
(たたく音)
気を付けて… じゃ。
(ドアが閉まる音)
<お父さん…。何だか変わった人ばっかりです。3日も食べてなくてあれで 3日 生きるって大丈夫なんでしょうか?それに もう一人の人は何だか 言ってることは正しいしちゃんとしてっけど女の子に向かってバカでかい声って。バカでかいって…>
島谷純一郎さんは慶應大学の学生さん。
九州の佐賀県出身です。
実家は 地元では有名な由緒ある家柄で企業主さんだそうでその家の長男。
いわゆる 御曹司です。そんな感じ しますね。
そして こちら サボテン…。
ではなく 新田啓輔君は北陸 富山県出身の漫画家いえ 漫画家志望の青年です。
東京に出てきて 早5年。全く 芽が出ないらしいです。
でも 頑張っています。
(おなかが鳴る音)
大変そうですね。
(鈴子)大きな おまんじゅうね。
いつも いつもご丁寧に ありがとう。
いえいえ とんでもないです。引っ越しは済んだの?
はい。 まぁ あの鞄一つだけなんですけどね。
だんだん増えていくんだよ荷物ってのはね。
はい。
お~ 来たな!
明げましておめでとうございます。今年も よろしくお願いします!
おめでとう 今年も よろしく。はい!
これね 頂いたわよ。おぉ うまそう!
(鈴子)まぁ きれいね。(省吾)ちょっと…。
うまい… うん いい味だ!
ん?味付け どうなってんだ? これ。
分がんねえです ヘヘヘ…。
(省吾)みね子ちゃん。はい。
これからは食べ物商売で働くんだ。
そういうことはちゃんと 興味を持って頭に入れておかないと ダメだ。分かるか?
はい 分がりました!そうですよね。
(鈴子)あっ それ?
私の孫。 つまり…。
俺の一人娘… 嫁に行ったんだ。
へぇ… かわいい方ですね。
(鈴子)この子がね とんだアプレ娘でねえ…。
アプレ?(省吾)お母ちゃん。
はい すみません。
フフフフ!
アプレ娘とは戦後すぐに はやった言葉で跳ねっ返りで無責任というような意味なんですがみね子には古すぎたみたいですね。
このアプレ娘 登場はもうちょっとしてからのお楽しみ。
♪~
<この写真宗男さんがくれました。いい写真ですよね お父さん>
♪~
<工場で一緒に働いた みんな元気にしてっかな?いつか みんなで集まれたらいいななんて思います。私は いろいろな出会いがあってここ あかね荘でこれから 1人暮らしを始めます>
♪~
(ラジオの大きな音)あっ!
<おやすみなさい。いよいよ 明日は 初出勤です>
・(酔っ払いの声)
・(早苗)うるさい!・(物音)
<赤坂の街は夜でも にぎやかです>