「加計文書」存在認める 内閣府も調査結果公表へ

「加計文書」存在認める 内閣府も調査結果公表へ
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加計学園の獣医学部の計画をめぐる文書で15日、文部科学省は調査した19の文書のうち14の文書について存在を認めました。このなかには、内閣府の幹部が「官邸の最高レベルが言っている」と発言したとされる文書など内閣府との詳細なやり取りが記された複数の文書やメールが含まれていて、16日に公表予定の内閣府側の調査結果でどこまで事実関係が明らかになるかが焦点となります。また、菅官房長官は「行政がゆがめられたということは一切ない」としており、こうした主張を裏付ける結果を示すことができるかも焦点です。
文部科学省は15日、加計学園の獣医学部設置の計画をめぐり、内閣府などとのやり取りが記された19の文書のうち、14の文書について存在が確認できたとする調査結果を公表しました。

このうち、去年9月26日に内閣府の藤原審議官が「官邸の最高レベルが言っている」などと文部科学省の担当者に伝えたとされる文書について、作成した担当者は調査に対し「こうした趣旨の発言はあったのだと思う」と証言したとしています。

さらに、担当者は「メモにあるとおり、この日に打ち合わせを行ったはずだ」と説明したということです。

これに対し、政府は「この日に内閣府と文部科学省が協議した事実は確認できない」とする答弁書を今月6日に閣議決定しています。

さらに、15日は文部科学省が内閣府の担当者とやり取りしたメールも公表され、この中には去年11月に国家戦略特区諮問会議で獣医学部の新設を認めた条件の文書について、事前に萩生田官房副長官から文言を修正するよう指示があったようだと記されていました。

これについて、萩生田官房副長官は「全く事実ではない。修正の指示をしたことはない」と否定しています。

内閣府はこれらの文書とメールについて、16日に調査結果を公表する予定で、どこまで事実関係が明らかになるかが焦点となります。

また、菅官房長官は15日、獣医学部の新設について、「圧力が働いたり、行政がゆがめられたということは一切ない」としており、こうした主張を裏付ける結果を示すことができるかも焦点です。