かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき


セラキュアの成分について <補足>

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今日頂いた質問でなるほどと思ったことがあったので

補足しておきます!




まず、セラキュアの『セラミド濃度』についてです。


これについては現在まだ僕の方でも情報をキャッチしてません。

製剤メーカーに問い合わせてもらっているはずなのですが

未だ返答は頂けず、、


「メーカー推奨濃度」とは言われてますが

もしかしたら企業秘密で非公開にされちゃうかもしれない…?

とヒヤヒヤしてます(^_^;)


でも必ず教えてもらおうと思っていますので

公開できる手はずが出来たら是非皆様にも共有したいと思いますm(_ _)m



ちなみに製剤自体は僕は全く噛んでいなくて、

そこは製剤メーカーさんにお任せしてます。

(製造はサティス製薬さんにお願いしています。)


で、

原料の溶かし方や安定した配合処方などは

各製造メーカーさん毎に特色があり具体的には教えて貰えません(^_^;)



『プロデュース』

とは言っても僕が関与できるのは、


・製品のコンセプトの決定

・使用する原料の選別

・デザインや名前の決定

・広報



などなどであって、

化粧品の製造自体にはそこまで突っ込めません。
(まぁ元々僕は理論屋なので技術は持ってないのですが…苦笑)



「これだけたくさん!」とか「こんくらい安く!」とか

主張することくらいはできるのですが、

メーカー的に「不可能」なことも当然あるので…



僕が妥協するしかないこともしばしばあるわけです…(-_-;)



その一つがセラミドの濃度です。


まず価格が120mLで3000円程度という低価格設定。

さらに「化粧水」ベースの製剤…。
(セラミドはクリームへの製剤が最も配合しやすいです)


となるとどうしても配合濃度がそこまで上げられないのは予想できます。



そこで今回セラキュアでは、

配合濃度があまり上げられないのを見越して

濃度ではなくて『種類を増やす』ことで対策しています。




セラミドは確かに濃度を増やすことで効果が上がるのですが、


それに加え

種類を増やした方がバリア機能が上がるという報告もあるのです。



人肌のセラミドには複数の種類があり、一つ二つのタイプだけでは人の肌のセラミドとして不十分です。より効果を上げるためには人肌のセラミドの脂質構成により近づけることが重要であり、それを受けて最近では複数種のセラミドをブレンドした原料(skinmimicsなど)が開発されてきています。



濃度を上げにくい分を『種類』でカバーすることで、

低価格でもバリア機能に貢献できるセラミド化粧品を提供できるのでは?

と考えたわけです。



それがセラキュアの開発コンセプトです。





また、



セラキュアの成分表では

セラミド類がベース剤(BG)の次に記載されていますね。


これは「セラミド」の配合がBGの次に多い、ということではないです。



化粧品の成分表示の決まり事として、

「配合量が多い順に記載する」

というのが基本ですが、


一方で

「配合量1%以下の成分は配合順不同で良い」

という決まりもあるのです。



つまり、

配合順に記載されているのは基本的にはベース剤のみで、

多くの化粧品はそれ以下の成分の配合順はしょっちゅう弄ってます。


まぁ美容成分というのは1%以下で加えるのが基本で、逆にそれくらいの量にしといたほうが安全な場合も多くそれが悪いことというわけではないのですが

ちなみに『セラミド』の場合は一つの種類を1%も配合したら100mlで十万単位の価格がつくので(汗)、数種類のトータルで0.1%も入ってたらかなりの高濃度と言えます。少ないと思うかもしれませんが、セラミドはそれでも十分効果があります。
(セラミド原料中にセラミドは多くて5%くらいなので、「セラミド原料を2%(セラミド本体は0.1%)入れました」というと、結構な濃度ということになります。)



セラキュアも例に漏れません。


本来、

セラキュアに用いているセラミド原料の一つは

『セテアレス-25、グリセリン、セタノール、ベヘン酸、コレステロール、セラミド NP(セラミド 3)、セラミド NS(セラミド 2)、セラミド EOS(セラミド 1)、セラミド EOP(セラミド 9)、セラミド AP(セラミド 6)、カプロオイルフィトスフィンゴシン、カプロオイルスフィンゴシン、』

というように、

乳化剤やグリセリンなどの方が配合が多いのです。



ですから普通に配合順で並べれば、

これらの成分の方が上位に配置されるはずですよね…(^_^;)



ということから

この成分表から分かるのは

「ベース剤がBGのみで

あとはセラミド原料と防腐剤と粘度調整剤くらいしか入ってないな」


ということくらいなのです。



セラミド『濃度』がすごく多い…というわけではない!

ということはこの場できっぱりお断りしておきます。。


あくまでセラキュアの売りは

・低価格&大容量

・『多種の』セラミドを配合
←重要!

・とにかく安全性重視

というポイントですのでお間違いの無いように…m(_ _;)m


濃度やリッチ感を取ったら他にまだまだ上がたくさんあると思います。






一応僕が企画・コンセプト提案して作っていますし

製品の内容を指示することができるのは確かですが、


化粧品として形にしているのは別のメーカーさんです。



出来上がったものに関しては

皆さんと同じで僕も使って評価していく側に回ります。


「言ったとおりにちゃんとできてんの?」

という感じで使っています。




で、こういうところから

先日も言いましたが


『今出来上がった第一号が最高傑作ではない』

と僕は感じています。



実際に、

最初とりあえずお願いした段階では

従来型の古い原料だけを配合していたので、

そこに僕が

skinmimicsなどの新しい原料を加えて欲しい」

とお願いして今の形になりました。

(あとはビタミンC誘導体とか色々要らないものも消しました)



ただその従来型の古い原料はまだ残っていますし…

この古い原料、効果は確かなのですが
(トゥベールのエッセンスなどに使われているやつですね)

乳化剤の選び方が微妙に良くないので

ちょっと気に入らないところがあります(-_-;)


まぁ古い原料の方がサティスさんも使い慣れてたみたいで

こっちの方が配合分量が多いと思うのですよね。
(詳しいところは謎ですが)


なので

将来的にはこのへんの原料も選び直したいと思っています。




あとは実際にセラキュアを皆さんに使って頂いて、

経過や使用感、価格や形状などなど

いろんなご意見を集めて

何度かリニューアルを重ねて行くつもりです。



そしてその終着点として、

『最高傑作のセラキュア』

を創りあげていければ良いなと考えています!






今回のお話を聞いて

がっかりさせてしまった方もいらっしゃるかもしれませんが…



隠しても仕方のないことですし、

成分表も勘違いを誘発するかも知れない内容でもあったので、、


今回このような形で説明させて頂きました。



成分表の件でもし「ちょっと勘違いしていたな…」

という方がいらっしゃったならば、

この場で深くお詫び致します。

本当に申し訳ございませんでした。







ですが

セラキュアは「進化」が前提の化粧品です。


皆様のご協力とご要望があれば、

それを僕が製造側に伝えて実際に形にすることが出来ます。


皆様の要望がそのまま伝わる化粧品が出来ていくということです。


これは

どんな化粧品にも無い新しい取り組みになるのではないでしょうか。


どうか多くの方々にご協力頂ければ幸いですm(_ _)m





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