英動画配信サービスのパフォームグループは15日、傘下の「DAZN(ダ・ゾーン)」を通じ、欧州サッカー連盟(UEFA)が主催するUEFAチャンピオンズリーグ(CL)などの日本での独占放映権を獲得したと発表した。2018~19年シーズンから3シーズンが対象。これまで手がけてきたスカパーJSATホールディングスにとって、Jリーグ放映権を失ったのに次いで痛手となりそうだ。
ダ・ゾーンが独占放映権を獲得したのは、実力、人気ともクラブサッカーで世界最高峰とされるCLのほか、ヨーロッパリーグ(EL)、CLとELの前季の優勝クラブが戦うスーパーカップの3つのコンテンツ。20~21年シーズンまで、プレーオフから決勝トーナメントまで全試合のライブ中継をする。見逃した顧客向けの動画配信やハイライト映像も流す。
ダ・ゾーンは17年からJリーグと10年契約を結び、日本のサッカーファンの獲得に本腰を入れている。日本でも根強い人気のチャンピオンズリーグも独占放映権を取得し、一段と攻勢をかける。
一方、スカパーは長く同社のコンテンツの柱だったJリーグの放映権をダ・ゾーンに奪われ、顧客をつなぎ留める新たなコンテンツ探しが急務だった。その矢先でチャンピオンズリーグも逃したことになり、顧客流出が進む可能性がある。