降っていない雨を表示「非降水エコー」速やかに周知へ
気象レーダーで解析したデータを示す画面に、実際には降っていない雨が誤って表示される「非降水エコー」が起きたことについて、気象庁の橋田長官は、利用者に誤解を与えないよう、誤表示が起きていることを速やかに知らせる仕組み作りを進める考えを示しました。
「非降水エコー」は、高気圧の下降気流などの影響で気象レーダーの電波が曲がり、海の波やしぶきなどをとらえることで、実際には降っていない雨のデータが表示されるもので、ことし4月30日には、朝鮮半島のすぐ東の沖合で猛烈な雨が降っていることが気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」という画面に誤って表示されました。
これについて気象庁の橋田長官は15日の記者会見で「非降水エコー」をなくすのは技術的に難しいとしたうえで、「誤解がないよう今後は速やかな対応に努めていきたい」と述べ、技術的な改善を進めるとともに、利用者に誤解を与えないよう誤表示が起きていることをホームページなどで速やかに知らせる仕組作りを進める考えを示しました。
一方、今月10日には、北日本で雨が降っていたにもかかわらず「高解像度降水ナウキャスト」に雨のデータが1時間にわたって表示されない不具合が起きました。これについて橋田長官は、雨の状況によっては短時間で事態が悪化することも考えられるとして、今後は復旧を急ぐのに加えて、別のレーダー画面を見るよう利用者に呼びかける考えも示しました。
これについて気象庁の橋田長官は15日の記者会見で「非降水エコー」をなくすのは技術的に難しいとしたうえで、「誤解がないよう今後は速やかな対応に努めていきたい」と述べ、技術的な改善を進めるとともに、利用者に誤解を与えないよう誤表示が起きていることをホームページなどで速やかに知らせる仕組作りを進める考えを示しました。
一方、今月10日には、北日本で雨が降っていたにもかかわらず「高解像度降水ナウキャスト」に雨のデータが1時間にわたって表示されない不具合が起きました。これについて橋田長官は、雨の状況によっては短時間で事態が悪化することも考えられるとして、今後は復旧を急ぐのに加えて、別のレーダー画面を見るよう利用者に呼びかける考えも示しました。