「買われた」背景知って 「売春」を体験した少女たち企画 横浜で6日から写真展

「女の子たちが、そこに至るまでの背景を知ってほしい」と話す仁藤さん =横浜市中区

 援助交際などで売春をした少女たちが、その体験や思いを伝えたいと企画した「私たちは『買われた』展」が6日、横浜市中区のぎゃらりー彩光で始まる。少女が選んだ場所で撮影した写真と、虐待や貧困から売春に至ったことなどをつづったパネルなど、約100点が展示される。

 主催するのは、居場所のない女子高校生らを支援する一般社団法人Co(コ)la(ラ)bo(ボ)と、コラボが支援する、北海道から九州に暮らす14~26歳の24人の女性。コラボ代表の仁藤夢乃さん(26)が大学で授業をしたときに、学生の「売春するのは遊ぶ金が欲しいから」「好きでやっている」という言葉を聞いたことなどをきっかけに、「なぜ少女が売春をするのかを知ってもらい、考えてほしい」と企画した。

 写真はホテルの部屋や夜の繁華街など、自分と関係が深い場所を少女が選び、仁藤さんの友人で写真家の森田友希さん(26)が撮影した。虐待が理由で家にいられなかったこと、相手に暴力的な行為を強いられたこと、売春で得た金を食費や学費などに使ったことなど、生々しい体験談もある。8月に東京で行った展示には、11日間で約3千人が来場した。

 企画を進める中で、参加した女性が自分の体験を整理したり、互いを支え合ったりする関係も生まれたという。仁藤さんは「同じように苦しんでいる人が、あなたのそばにもいる。これを知ったからには無視できないと思う人が、一人でも増えればいい」と話す。

 11日まで。午前10時~午後5時半。入場時間指定制で、1500円(高校生以下無料)。6、7、11日は、正午まで女性限定になる。問い合わせは、コラボのホームページ(http://www.colabo-official.net)。

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