山中伸弥教授 iPS細胞10年語る
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京都大学の山中伸弥教授がヒトのiPS細胞の開発を発表してからことしで10年になるのを記念したシンポジウムがアメリカで開かれ、講演した山中教授は「iPS細胞の技術が患者に届くよう引き続き取り組んでいきたい」と意欲を示しました。
アメリカ東部のボストンでは、14日、国際幹細胞学会が開会し、この中で、ヒトiPS細胞の開発10年を記念したシンポジウムが開かれました。
講演した山中教授は、iPS細胞から作った目の網膜の組織を「加齢黄斑変性」という重い目の病気の患者に移植する治療の現状について説明し、多くの患者に使えるよう、拒絶反応を起こしにくい細胞を使った移植に取り組んでいることを紹介しました。
また、患者の細胞から作ったiPS細胞を使って、筋肉が骨に変わる難病が起きる仕組みの解明を進める研究では、治療に効果がある可能性のある物質が見つかったと報告し、「iPS細胞の技術が患者に届くよう引き続き取り組んでいきたい」と意欲を示していました。
講演を聴いたチリ人の研究者は「山中教授は、iPS細胞を開発しただけでなく、研究成果を患者の治療に生かすべきだと訴え続け、研究者たちの考え方も変えている」と話し、その研究姿勢に敬意を表していました。
山中教授は「患者に届けるために、着実に一歩一歩進んでいるので、このまま進めていきたい」と話していました。
講演した山中教授は、iPS細胞から作った目の網膜の組織を「加齢黄斑変性」という重い目の病気の患者に移植する治療の現状について説明し、多くの患者に使えるよう、拒絶反応を起こしにくい細胞を使った移植に取り組んでいることを紹介しました。
また、患者の細胞から作ったiPS細胞を使って、筋肉が骨に変わる難病が起きる仕組みの解明を進める研究では、治療に効果がある可能性のある物質が見つかったと報告し、「iPS細胞の技術が患者に届くよう引き続き取り組んでいきたい」と意欲を示していました。
講演を聴いたチリ人の研究者は「山中教授は、iPS細胞を開発しただけでなく、研究成果を患者の治療に生かすべきだと訴え続け、研究者たちの考え方も変えている」と話し、その研究姿勢に敬意を表していました。
山中教授は「患者に届けるために、着実に一歩一歩進んでいるので、このまま進めていきたい」と話していました。