2017年6月15日 20:30
「アリスと蔵六」主人公・樫村紗名役の大和田仁美に聞く、紗名という役のアンバランスな難しさ
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研究所と呼ばれる施設で、外の世界を知らずに生まれ育った少女・紗名。特殊能力の持ち主である彼女は、初めての外で頑固爺さんの蔵六と出会う。その出会いは少女の運命を変えていく――。主人公である紗名役に抜擢されたのは、これが初主役となる大和田仁美。今回はそんな彼女に、自身が演じる紗名という役について、そして本作の魅力について話を聞いた。
――紗名という役に抜擢された時はどのようなお気持ちでしたか?
大和田:もの凄く嬉しかったです。主役をやらせていただくのも初めてだったので、喜びでいっぱいでした。オーディションの手応えなんかも自分では分からないので……とても驚きました。
――紗名とはどのようなキャラクターだと思われていますか?
大和田:自分の想像したものを具現化できる能力を持った女の子で、特別な存在なのですが、紗名自身は子どもらしい面がある子です。出会ったものひとつひとつに新鮮に驚きを感じて、好奇心旺盛でとても明るく元気な女の子です。
――物語中では彼女にまつわるかなり重いお話もありますが、そういった部分も含め、演技面ではいかがでしょうか。
大和田:難しいです。無邪気な時もあるのですが、やはり出生に重いものを抱えていますので。自分が何なのかを模索している面もあるので、そこの対比は演じていく上で気をつけてやっていきたいと思っています。紗名は外の世界を知らない子なので、知らないワードも結構出てくるのですが、そうした言葉をどこまで紗名が理解しているのか、どこまで重く考えているのか……。そういったバランスが難しく、手探りでやらせていただいています。
――実際に原作を読まれた際と、演じてみた時とでギャップなどありませんでしたか?
大和田:読んでいた時に違和感がなかったセリフでも、自分で演じてみると、「こう言ってしまうと大人すぎるかな」といったところが気になったりはします。私の演じ方によって紗名が何をどう受け止めているのかが決まるので、そのあたり、ちゃんと軸が一本立つように演じられればと思っています。原作そのものは、するする入ってきた作品なのですが、演じていくうえでは細かく考えていかないといけないと思いつつやっています。
――収録現場の雰囲気はいかがですか?
大和田:雰囲気は蔵六役の大塚明夫さんが凄く和ませてくださって(笑)。冗談を言ってくださったり、横で間違っても笑ってくださったりして、和やかです。私は凄く緊張してしまうこともあるのですが、凄く楽しくやっています。
――番組は第2部に入り、さらに盛り上がっているという状況ですが、ここまでの感想はどんなものでしょうか。
大和田:第1部ということでいうと、特にがらっと展開が急激に動き出して、紗名も追い詰められていくのが4話でしたよね。この話数は衝撃の事実を突きつけられた紗名が、それを受け止めていくのですが、そのあたりのシーンを大事に演じました。凄く皆さんに見ていただきたかった話数です。5話では、紗名が蔵六にまた一歩近づくという展開になっていって、その温かいシーンも印象的でした。
――これから続きを楽しみにしているファンのも皆様に一言いただけますか。
大和田:「アリスと蔵六」を見ていただきありがとうございます。これから紗名が大きな山場を超えてさらに成長していく姿が見られると思いますので、ぜひ一緒に見守っていってほしいです。これからもよろしくお願いします。
作品情報
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彼女はそれまで“外の世界”を知らなかった。初めて触れるモノ、初めて見る風景、そして初めて出会う人々……
そんな“世界”の広がりに、戸惑い、驚き、目を見開く。名前は紗名(さな)。“研究所”と呼ばれ...
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