北陸新幹線の敦賀(福井県)から大阪への延伸ルートを話し合う与党の検討委員会は4日の会合で関西経済連合会と北陸経済連合会から意見を聞いた。西田昌司委員長は会合後、関経連から「関西国際空港に新大阪を経由して結んでほしい」との発言があったことを明らかにした。
北陸経済連は北陸から中京圏に移動しやすくするため、東海道新幹線が通る滋賀県米原市につなぐ米原ルートは「東海道新幹線に合流することを念頭に検討すべきだ」と訴えた。米原ルート以外の場合は中京圏に移動する手段として「特急しらさぎ」の存続や速度の向上などを求めた。
与党検討委は2月中に次回会合を開き、京都府知事と京都市長に意見を聞く予定。その後はメンバーの与党議員で選定作業を進め、5月をめどに5つのルート案を絞り込み、国土交通省にコストなどの調査を求める。