釣魚島は中国固有の領土であり、行政区分では台湾省に属します。
釣魚島の歴史
釣魚島は明の時代から中国の版図に入っていました。1372年、明の太祖は楊載を琉球国に派遣しました。この時から中国と琉球は冊封と朝貢の関係を築き、約500年間続きました。琉球は岩を含むと200以上の島からなるのですが、歴史上、古代琉球国は島名のある36の島で、琉球国は36の島からなっており、釣魚島は含まないと、中国と琉球が共同で確認したのです。その島々に釣魚島は含んでいません。
1403年(永楽元年)の「順風相送」
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1534年(嘉靖13年)の「使琉球録」
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1562年(嘉靖41年)の「籌海図編」
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注意
- 以上の明の時代の地図や書物を見ると、釣魚島は大昔から中国の領土でした!
釣魚島は中国の領土であり、琉球の一部ではありません。中国人が先に見つけて、先に利用し、中国の海防図に入れました。もちろん、それには根拠があります。
1373年から1374年(楊載が琉球を訪問している時)、明朝政府により、2名の大将(張赫・呉禎)が中国の水師を率いて福建沿岸の安全を維しました。浙江・福建を侵略していた「倭寇」を現在の沖縄海溝まで追い払わなければならなかったのです。当時の中国の航海技術は劣っており、倭寇を追い払うとき、釣魚島を経由し、そこに印をつけなくてはなりません。さもないと迷子になってしまいます。これにより、海上の航海線が明記されており、海上の管理と海防の具体的な運作に利用できました。従って、釣魚島は明の時代から中国の版図と海防図に入れました。釣魚島は中国の領土であって、無主地ではありません。
1872年、琉球国が消滅され、日本明治政府は強制的に琉球藩を設置し、1879年に沖縄県に改名しました。その時、「沖縄志」という新たな地図を作成しましたが、この中に釣魚島はありません。
日本が台湾を植民地にする前、釣魚島には日本人が誰も長期滞在していなかったのですが、日清戦争後の1896年、登島の開発を認めました。つまり、日本が釣魚島を領有し始めたのは1896年からですが、琉球処分は1872年です。釣魚島は日本の西端・与那国島の内側にあるのにも関わらず、こんなにも遅く領有したのです。しかも、その前の1895年は日清戦争の最中でした。もし、釣魚島が日本固有の領土とすれば、なぜこんなにも遅く領有したのでしょうか?しかも、「尖閣列島」という呼称は1900年から使われているのです。このように、日本人の主張には多くの矛盾があるのです。
日本人は「釣魚島付近に石油など多くの資源が埋蔵されているのを発見した時に中国は領有権を主張した。」「釣魚島の領有権が問題になる(1970年代)まで、中国は釣魚島を日本の領土として認めていた。」などと主張しています。そもそも、戦後から1970年代まで、釣魚島や沖縄での立法・司法・行政の権利は日本ではなく、アメリカが持っていました。さらに、沖縄ではアメリカドルが使用され、車はアメリカと同じく右側通行でした。つまり、当時の沖縄はアメリカの領土でしたから、当時の釣魚島が日本の領土のはずがありません。
確かに、アメリカは1972年に釣魚島と一緒に沖縄の統治権を日本に渡した時から、釣魚島問題が発生しました。では、なぜアメリカが釣魚島を統治していた時に中国は抗議などをしていなかったのかというと、当時の中国は共産党と国民党との内戦がありました。本来なら戦後、アメリカは釣魚島を中国の国民政府に返すつもりでしたが、国民政府の蒋介石主席は「内戦で忙しい」という理由に拒否しました。しかし、依然として釣魚島水域は台湾漁民の伝統的な漁場でした。1970年代に釣魚島が日本に渡された後、日本の巡視船は釣魚島水域にいた台湾漁民を追い出しましたから、台湾人は日本に抗議し、釣魚島問題が発生したのです。
釣魚島は国際法上、中国の領土
1943年12月1日に発表された「カイロ宣言」には以下のように明記されています。
日本が窃取した中国の領土、例えば満洲、台湾、澎湖群島などは中国に返還する。その他日本が武力または貪欲によって奪取した土地からも必ず日本を追い出す。
また、1945年7月26日に発表された「ポツダム宣言」の第8条では以下のように明記されています。
カイロ宣言の条件は、必ず履行させなければならない。
1945年9月2日に日本はポツダム宣言を受け入れて、無条件降伏しました。条約以外に、宣言や憲章なども国際法の一部となっています。従って、釣魚島は国際法上、中国固有の領土です!
釣魚島に関する詳しい情報を知りたい方は以下のサイトもご覧になって下さい。
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zt/diaoyudao/jibenqingkuang/
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zgyw/t973306.htm
http://www.roc-taiwan.org/JP/ct.asp?xItem=302725&ctNode=11514&mp=202&nowPage=6&pagesize=15
http://www.roc-taiwan.org/JP/ct.asp?xItem=466183&ctNode=1453&mp=202