平井良和
2017年6月15日14時33分
熊本県益城町は、昨年4月の熊本地震で町内の畑に現れた活断層の横ずれを町の文化財(天然記念物)に指定した。災害の記憶を後世に伝える「震災遺構」として保存し、防災教育などへの活用を目指す。
指定されたのは、同町上陳の堂園地区の地表に現れた布田川断層帯の一部。畑や道路を横切り、長さは約180メートル、ずれ幅は最大で約2・4メートルになる。もとは直線だった畑と畑の間のあぜが寸断され、活断層の脅威が一目でわかる。指定は7日付。
町はあぜをずれたまま維持できるよう地権者らと相談し、農業や日常生活と両立した保存を進めていく同意を得た。今後、住民や有識者らと活用方法の検討をしながら、国指定文化財への昇格を目指していくという。(平井良和)
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