クラウドファンディングをご存知ですか?
最近話題の「クラウドファンディング」は、インターネットを通じて行う資金調達です。
創業融資のような審査基準もなければ、一度失敗したら二度と融資のチャンスがこない、なんて心配もありません。クラウドファンディングを使って、資金調達を効率良く行いましょう!
クラウドファンディングって?
クラウドファンディングという言葉は、「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」を掛け合わせて作られた造語。インターネット上のWebサイトを通じてお金を集めるという資金調達の方法です。起案者は、「世の中に、こんなふうに良いことをしたい」「このアイデアで世の中を良くしたい」といったモノやサービス等を事業プランとともにWebサイトに書き記し、それに共感した人たちから資金を集めます。購入型、寄付型、投資型、融資型など様々なタイプがありますが、現在主流となっているのは購入型のクラウドファンディングです。
クラウドファンディングで何ができるのか
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フリーランスが、起業時にクラウドファンディングを利用するメリットは4つあります。
1、《資金調達》
インターネット上で呼びかけることによって、お金を集めることができます。これがクラウドファンディングの最大の目的です。
2、《事業PR》
クラウドファンディングのWebサイトは、メディアの役割も果たしています。事業のプランやサービスを掲載することによって、事業をPRすることができるのです。掲載内容と文章にこだわって資金調達とPRが同時にできれば、認知度も広がって一石二鳥ですね。
3、《FAN作り》
クラウドファンディングのサイト内では、事業を支援してくれるサポーターから応援メッセージを貰えたり、逆にサポーターへ事業の進み具合を報告できたりします。サポーターと積極的にコミュニケーションを取ることで、サポーターが顧客の声を直接届けてくれたりもします。
4、《テストマーケティング》
「このサービスで本当に利益が出るのか」不安なとき、クラウドファンディングWebサイトにサービスを試しに出してみることで、テストマーケティングをすることができます。この魅力は、資金的な負担が軽いことです。というのも、調達した金額の2割〜3割をクラウドファンディングの会社に支払うシステムなので、掲載するときにはお金がほとんどかからないのです。独立起業したばかりの人にはうってつけのシステムかもしれません。
創業融資と併用はできる?
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起業家にとって一番問題なのは、この部分ではないでしょうか。創業融資も大切な資金調達手段ですから、どちたも活用したいですよね。そんな方に朗報です。クラウドファンディングと創業融資との併用は可能です。クラウドファンディングは融資ではないので、増えたお金は他者から集まってきた「もらったお金」。これは売上に計上することができるので、ただ売上がのびているだけ、とみなされるのです。
クラウドファンディングの注意点
最後に、クラウドファンディングの注意点についふれておきます。とても魅力的なシステムですが、注意すべきところはきちんと注意しないと、せっかくのフリーランス人生を台無しにしかねません。注意点も理解したうえでクラウドファンディングに取り掛かりましょう。
・資金調達までに時間がかかる
事業内容を掲載し、それを見たすべての人が自分の事業にお金を出したいと思うわけではありません。
・アイデアが盗まれる可能性がある
多くの人が見ているという前提のWebサイトに掲載するので、アイデアが盗まれる可能性があります。アイデア性の優れたもので、真似されて迷惑を被る可能性が高ければ、掲載を控えたほうがいいかもしれません。
いかがでしたか?
クラウドファンディングの4つのメリットは、資金調達と同時に事業のPRや、ファン作り、テストマーケティングもできることです。Webサイト上に事業情報をアップしたらすぐにお金が入るかはわかりませんが、初期費用はほとんどかからないので、ぜひどんどん試してみてください。もしかしたら、莫大な資金がここで集められるかもしれません。