フリーランスと会社員の違いは前回の記事で解説しました。では独立して開業するにはどんな準備が必要なのでしょうか?
同業他社をリサーチしたり、利益を出すための事業計画を立てたり、業種、業態によって準備することも変わってきます。
ここでは実際に開業した際に大切な3つの心構え、動機、働き方、人生設計の3つをまとめてみました。
ポジティブな動機が成功のカギ
独立開業を目指すきっかけや動機は人によってさまざま。
でも「今の仕事がつまらない」という逃げの気持ちや、「独立すれば自由に時間が使えるのでは」といった、今より楽な道を選ぶ気持ちが出発点となっていては成功は望めません。
「これまでのキャリアを生かしたい」「自分のアイディアをぜひ事業化したい」など、自分が持っているさまざまな財産を存分に活躍したいという前向きな気持ちで取り組めるなら、ぜひ個人事業をはじめてみましょう。
ただし、そのキャリアやアイディアが本当にビジネスとして通用するかを分析することも必要です。独立にあたっては、熱い思いと冷静な判断力が求められるのです。
やりがいが増えるぶん、細かい事務作業に追われることも
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実際に開業すれば、細かい事務作業に追われ、あらゆるタイプのお客に対応することになります。仕事が軌道に乗るまでは休日返上で働く必要もあるでしょう。
定められた時間のみ「仕事人間」でいれば良かったサラリーマンから「24時間仕事人間」への変化を強いられるのが個人業主ともいえるのです。
困難の連続を乗り切るためには「自分の夢は独立してこそ叶うのだ」という強い確信が大切です。
将来を踏まえた人生設計を立てる
独立開業をすれば、あなたはもちろん、家族が置かれる環境もガラリと変わります。当面は自宅を仕事場にしたり、パートナーに仕事を手伝ってもらったり。
夢を共有し、最強のパートナーになってもらえるよう、今のうちに家族としっかり話し合っておくことが大切です。
この先20年の家族全員の年齢、子供の入学や卒業などを記した年表を作ってみましょう。いつごろ一番お金がかかり、いつになればパートナーが事業に本格的に参加できるかを可視化できます。
独立開業から5年後、7割超の人が「仕事へのやりがい」に「満足」
独立開業から5年後の経営者に対するアンケート調査です。「仕事のやりがい」では7割超が「満足」と回答しています。
独立開業から5年後に、仕事へのやりがいを感じるためにも、動機、働き方、人生設計の3つの心構えを今から身に付けておくことが必要なのではないでしょうか。