文部科学省は15日、学校法人「加計学園」(岡山市)が獣医学部新設を計画している国家戦略特区を巡る文書の多くが省内に存在していたとする追加調査の結果を明らかにした。民進党などが指摘した19の文書のうち、「官邸の最高レベルが言っていること」と書かれたものなど14の文書と同内容の文書が確認できたとしている。
松野博一文部科学相は同日午後の記者会見で、5月の調査で見つからなかった文書の存在が確認されたことについて「大変申し訳ない。この結果を真摯に受け止める」と謝罪した。
存在が確認できた14文書の中には、内閣府が文科省に対し、獣医学部設置のプロセスを迅速に進めることは「総理の意向だと聞いている」としたものも含まれる。
今回は前回対象にした担当職員7人に加え、民進党が入手したメールの送受信先に名前がある職員20人前後からの聞き取りを実施。本人が応じた場合、個人のパソコン内の文書も調べた。