エイチ・アイ・エス書類送検 繰り返し違法残業か
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大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」がおととし都内の店舗などで社員2人に対し違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局は14日、会社などを労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは東京・新宿区に本社のある大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」と、労務管理を担当する幹部社員2人です。
東京労働局によりますと、「エイチ・アイ・エス」はおととし東京・新宿区にある事業所で法人向けの営業を担当する40代の女性社員に、労使で事前に取り決めた月78時間の上限を上回る最大で月109時間の残業をさせていたほか、渋谷区の店舗では旅行商品の販売を担当していた20代の女性社員に最大で月96時間の残業をさせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。
労働局によりますと、「エイチ・アイ・エス」は平成22年度からの5年間に全国で10か所以上の事業所が違法な長時間労働があったとして是正勧告を受けていましたが、改善が見られなかったことから東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」、通称「かとく」が去年7月に本社などを捜索し、社員の勤務実態を詳しく調べていました。
労働局によりますと、エイチ・アイ・エスではほかにもおととし4月以降に月100時間以上の残業をしていた社員が延べ人数にして数十人いたと見られるということです。
東京労働局の樋口雄一監督課長は「たびたび指摘を受けながら違法な残業が繰り返し行われていて、会社に違法な長時間労働を許す風土があったのではないか」と話しています。
東京労働局によりますと、「エイチ・アイ・エス」はおととし東京・新宿区にある事業所で法人向けの営業を担当する40代の女性社員に、労使で事前に取り決めた月78時間の上限を上回る最大で月109時間の残業をさせていたほか、渋谷区の店舗では旅行商品の販売を担当していた20代の女性社員に最大で月96時間の残業をさせていたとして、労働基準法違反の疑いが持たれています。
労働局によりますと、「エイチ・アイ・エス」は平成22年度からの5年間に全国で10か所以上の事業所が違法な長時間労働があったとして是正勧告を受けていましたが、改善が見られなかったことから東京労働局の「過重労働撲滅特別対策班」、通称「かとく」が去年7月に本社などを捜索し、社員の勤務実態を詳しく調べていました。
労働局によりますと、エイチ・アイ・エスではほかにもおととし4月以降に月100時間以上の残業をしていた社員が延べ人数にして数十人いたと見られるということです。
東京労働局の樋口雄一監督課長は「たびたび指摘を受けながら違法な残業が繰り返し行われていて、会社に違法な長時間労働を許す風土があったのではないか」と話しています。
「労働環境の改善へ全力で取り組む」
エイチ・アイ・エスは全国におよそ300の店舗があり、グループ全体の従業員は1万4000人余り、売り上げは年間5200億円余りに上っています。
エイチ・アイ・エスは「現在は、店舗の営業時間の短縮や残業時間の可視化などで違法な長時間労働は改善されています。今回の事態を厳粛に受け止め、労働環境の改善に向けて今後も全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
エイチ・アイ・エスは「現在は、店舗の営業時間の短縮や残業時間の可視化などで違法な長時間労働は改善されています。今回の事態を厳粛に受け止め、労働環境の改善に向けて今後も全力で取り組んでまいります」とコメントしています。