2017年7月号
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空き資源活用のアイデア

「誰でも本屋さんになれる」新サービス 小さな書店、街に広げる

吉田 正隆(大阪屋栗田 MD本部 流通改革室リーダー)

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新刊書の仕入・販売は、書店にしかできない---。その常識を変えるサービスがある。国内出版取次3位の大阪屋栗田が手がける書籍少額取引サービス「Foyer(ホワイエ)」。雑貨店・カフェなどの一角を「書店」に変え、街の中に本との出会いの場を増やしている。

「Foyer」は、ユニークなお店の数々に利用されている。京都四条河原町の路地裏にある、呑める本屋『レボリューションブックス』。食の本・珈琲・酒肴一式を提供する不思議な店舗

街に書店が1軒もない「書店空白地」と呼ばれる市町村は、全国・約1700自治体の約3割にあたる552ヵ所。また、スマートフォンやタブレット端末、電子書籍など、さまざまな代替メディアの登場により、本が紙である必要はなくなりつつある。

こうした状況にあって、書店以外の店舗で本を扱いたいというニーズと、書店空白地をなくしたいという出版取次会社の思いから、書籍少額取引サービスが実現した。それが「Foyer(ホワイエ)」だ。

吉田 正隆(大阪屋栗田 MD本部 流通改革室リーダー)

本を1冊からでも卸売り

出版不況が続く今、紙の本を読んでもらうには、まず本に触れる機会を増やさなければならない。書店が減っている中で、「本とのタッチポイント」をつくるには、雑貨店・美容室・カフェなど、書店以外のところにも本を置けば良いのでは――。そんなアイデアから、「Foyer」は誕生した。

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