藤原慎一
2017年6月14日19時13分
参院憲法審査会は14日の開催が見送られ、今国会で一度も開かれない見通しとなった。テーマをめぐって与野党の調整がつかず、国会最終盤でやっと決まった14日の開催も、「共謀罪」法案をめぐる与野党対立のあおりを受けた。
参院憲法審はこの日、「二院制」をテーマに各党会派が自由討議を行う予定だった。通常国会では民進党が「天皇」をテーマにすることを求め、自民は難色を示していた。天皇陛下の退位を実現する特例法が9日に成立し、開催にこぎ着けた。
ところが、与党は14日に「共謀罪」法案の参院法務委員会の審議を打ち切り、参院本会議での採決を提案。野党は反発して対決姿勢を強め、憲法審も中止に追い込まれた。
通常国会は18日の会期末で閉会する見通しで、実質審議は一度も行われないことがほぼ確定した。自民側の憲法審幹事は「政局にしようとする野党の要求に乗るわけにはいかない。野党はかたくなで、交渉できなかった」と語った。(藤原慎一)
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