ビットコインはクレジットカードとどう違う?ビットコインの台頭で財布の厚さはどんどん薄くなる?
お金が手元になくても物を買うことができるクレジットカードと、円やドルといったお金と交換したり、物を買うのに使えるビットコイン、両者は現金のように使える点では同じですが、その長所や特徴は違います。
ではいったいどこか違うのか、信用枠、支払いの立て替えというキーワードから、その違いについて紹介させて頂きます。
クレジットカードは発生した支払いをあなたに代わって立て替えてくれる
クレジットカードを使って物を買う時、銀行口座にいくらお金があるとか、カード利用者の手元にいくらお金があるか、という点とは関係なく支払いが行われます。なぜなら、カードの支払はカード会社が行ってくれるからです。
カード会社がお金を払ってくれるから、カード利用者が物を買うことができるのです。ではいったいいくらまで、利用者のかわりに会社がお金を払ってくれるのでしょうか。結論から言うと、それは信用枠によって決まります。
信用枠が30万円なら30万円まで、50万円なら50万円まで払ってくれます。この枠を1円でも超えてしまうと支払いができなくなるので、注意が必要です。この信用枠は、信用力が高い人ほど増えますので、フリーターや派遣社員より、公務員や大企業に勤める正社員の方が、信用枠が高く、カードでたくさんの物を買うことができます。
この信用枠に応じた買い物ができるという点が、クレジットカードの特徴なのです。
一方ビットコインは信用枠がない
ビットコインは、クレジットカードのような信用枠がありません。ですので、ビットコインを保管している場所、つまりウォレットにいくらビットコインが入っているかで、ビットコイン使用者の支払い能力が決まります。その点で、ビットコインはカードより現金に近いです。信用枠とか立て替えとか、そういう発想がないので、今手元にある分しか、使うことができないのです。
なので、ビットコインを使ってたくさん物を買いたいなら、その分のビットコインを、前持ってウォレットに入れておかないといけません。ビットコインは、誰が使おうが手元にある金額分の買い物しか出来ないので、その意味で信用枠という不透明なもので買い物できる額が決まるクレジットカードより、平等な通貨だということができるでしょう。
クレジットの手数料とビットコインの手数料の違い
クレジットカードを使ってお店の物を買う場合、カード所有者はお店に手数料を払わずに物を買うことができます。これはなぜかと言いますと、店側がカード会社に手数料を払っているからです。
この手数料は支払い代金の1%、高いと4%ほど取られるので、カードによる決済は店にとって負担がかかります。
ですが、客がビットコインで決済してきた場合、店はほとんど手数料を取られないので、安価なコストで決済することができます。ビットコインの手数料は数十円ほどなので、何百円、場合によっては何千円も取られてしまうカードの手数料とは比べ物になりません。
なので、店からしてみれば、カードで支払いをする人より、ビットコインで支払いをする人の方が、手数料を払わなくて済む分上客ということができます。
ちなみにこのビットコイン、店側が手続きをすれば次の営業日には、日本円で受け取りが可能なので、もし、カード会社への支払手数料を払うのが辛いなら、ビットコインの導入を検討してみるといいでしょう。
ビットコインを導入すれば、手数料を減らせるお店側にも、ビットコインを利用できる店が増えるユーザー側にも、どちらにもメリットが生まれますので、これほどすばらしいことはないと言えます。
クレジットカードの決済方法はさまざま
皆さんご存じのように、クレジットカードの決済方法は一つではありません。従来のカードリーダーを使った決済方法の他にも、スマホやタブレットを使った決済方法があります。それらモバイル端末を使った決済は、従来の決済方法より利便性が高いです。
ですが、ビットコインによる決済は、それらの新しい決済方法よりさらに利便性と安全性が高いのです。
クレジット決済は「スクエア」「Coiney」「AirPay」・・・など様々ある。
クレジットカードを決済する方法はたくさんありますが、その中でも近年多くなっているのが、CoineyやAirPayなど、スマホを使ってカードを決済する方法です。
Coiney(コイニ―) | Square(スクエア) | AirPay | 楽天スマートペイ | |
---|---|---|---|---|
利用可能カード | Visa MasterCard SAISONCARD |
Visa MasterCard AmericanExpress |
Visa MasterCard JCB AmericanExpress Diners Discove |
Visa MasterCard AmericanExpress JCB Diners Discover |
初期費用 | 無料 | 実質無料 | 実質無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
手数料 | 3.24% | 3.25~3.75% | 3.24~3.74% | 3.24% |
入金のタイミング | 月6回 | 翌日(みずほ銀行、三井住友) 週1回(その他金融) |
メガバンク月6回 それ以外月3回 |
翌日(楽天銀行) 翌営業日(その他金融) |
対応端末 | IOS、Android | IOS、Android | IOS | IOS、Android (ソフトバンク端末のみ) |
POSレジアプリ | POSレジ連携 | 独自のアプリをダウンロード | POSレジ連携 | POSレジ連携 |
これらの決済方法は、スマホに搭載されているカメラを使ってスマホにクレジットカードの情報を登録し、そのスマホを、レジにある端末にかざすだけで済む、非常に便利な決済方法です。ハイテクを使っているこれらの決済は、従来のカード決済より割安の値段で導入することができますが、最新鋭の決済手段であるビットコインにはかないません。
なぜなら、スマホやタブレットをカード代わりに使うだけのシステムなので、カードの現物を出して決済するのと、さほど変わらないからです。
当然カード利用手数料も取られてしまうので、店側にとってこれらの決済方法は、そこまでよいものとは言えません。
あくまで、従来の決済方法よりマシという程度に過ぎないのです。これから先、スクエア以上のカード決済方法が出てくるかもしれませんが、店側がカード会社に手数料を払う従来のシステムが変わらない限り、どのような決済方法が出てきてもビットコインの利便性にはかなわないでしょう。
カード情報を抜き取られるリスクがない
カードによる決済よりビットコインによる決済の方が、利便性が高いですが、ビットコイン決済には、別の大きな強みがあります。それは不正利用されるリスクがないということです。カードの場合、情報を抜き取られて不正利用される心配があります。
特に危険性の高いネット上でカードを使わなかったとしても、不正利用を完全に回避することは不可能です。その点、ビットコインにはカード情報のようなものがないので、情報を抜き取られる心配も不正利用される心配もありません。
「ビットコインを送金中に盗まれることもあるのでは?」と思われる方もいるでしょうが、ビットコインは暗号で守られているので、送金中に盗むことは不可能です。
この辺のセキュリティについて、ビットコインのシステムはものすごく気を使っているので、これからもそういう状況に陥ることはないと言えるでしょう。なので、不正利用などのトラブルを避けたいなら、カードを使わずビットコインを使って決済することをお勧めします。
まとめ
日本ではまだビットコインが浸透していなかったり、まだまだ知らない人の方が多いと思います。私自身まだビットコインは保有していなく、食事や高額な商品を買う際はクレジットカードを使っています。海外ではすでにビットコインを保有し、買い物もビットコインで済ませてしまう人が劇的に増加しているのが現状です。
2017年は仮想通貨元年と言われる年なので、間違いなく日本でもビットコインは流行すると思います。記事にも書いている通り、クレジットカードには手数料がかかるデメリットがあります。ビットコインは手数料が何十円と非常に少ない上に、保有するビットコインの価格までしか使えないのでクレジットカードのように大幅に使いすぎることがないです。
危険性を考えても、昨今情報の漏洩や管理不足などの問題があとを絶ちません。クレジットカードの情報が第三者によって抜き取られないという保証はありません。それに変わってビットコインは、暗号化されており、第三者に抜き取られる心配がないので安心して利用できます。
また、日本でもビットコインで決済できる店が徐々に増えてきているので、今後はビットコインを保有しても損しないことに間違いないと思います。私自身もビットコインに興味があるので小額決済用に保有したいと考えています。日本でも今年を機に確実にビットコインを保有する人口が増えていくと思われるので、ビットコインで支払いをする機会が増える分クレジットカードなどが使われなくなります(もちろん現金も)。
その結果、私達の財布の厚さはどんどん薄くなっていくのではないかと思いました。
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