顔と名前を覚えてもらって気軽に雑談をすることができるビアバーが僕にはいくつかある。特に落ち込んだりしていない通常モードでは美味しいクラフトビールを飲みながらお店の人とビール談義をしたり居合わせた常連さんとの雑談を楽しんだりひたすらビールと向き合い味わいつくしたりしている。
そんなビアバーの中でも最近特に世話になっているのが浦和の「CRAFT BEER BABY !」と富士見市にある自称日本一暇なビアバーである「Beer Glass Hopper」だ。
落ち込んで飲み過ぎている僕を気遣ってくれたり、逆に陽気になるまでどんどん飲ませてくれたり。とても居心地がよくてつらいことや悲しいことがあるとつい避難してしまう心のシェルター的な存在。
georgetown Lucille 3杯目!泣きたい…#日本一暇なビアバー
どちらの店も僕のビールの限界量を知っているのでそれ以上に飲ませることはしないから安心して任せっぱなしで飲み続けることができる。
他に客がいない時には僕の恋の愚痴や相談や馬鹿話を聞いてくれたりもする。
幾つになっても恋に悩み人生に生きづらさを感じている僕にとっては仕事の関係でも古くからの友人関係でも家族でもない貴重な居場所がそんな顔なじみのビアバーなのだ。
ひとりでふらっとお店を訪ねて黙って座ると僕が注文する前に飲みたいビールをズバッと言い当てられて驚いたり、彼女いない歴15年を誇る暇なビアバーのマスター(ごめんバラしちゃったw)には死ぬほどさみしく荒んだ気持ちを癒されてこんな僕でも生きていていいんだって思わされたりもした。
UPUP IPA 伊勢角屋麦酒3杯目ー♪#日本一暇なビアバー
恋に悩む僕に親身にアドバイスしてくれたBABY !のふたりが立つカウンター席も僕にとって貴重な居場所なんだ。
時には両側をカップルに囲まれてその幸せそーで能天気な姿に嫉妬したり、若者の愛の告白場面に遭遇したりと附属要素も存分に楽しめる特殊な空間。
つらく悲しい気持ちで立ち寄っても帰る頃にはそのつらさや悲しみが少し軽くなっている不思議な場所。それが僕にとって顔なじみのビアバーなんだ。
今宵もともすれば泣き出してしまいそうな情緒不安定で重たい気持ちを引きずってそんなビアバーの片隅で僕は荒んだ心を癒していることだろう。
そして顔なじみのビアバーがある限りなんとか生きていけるような気がしているんだ。
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