先日は、WWDC17のおさらいとして、新型Macの情報をまとめました。
しかし、WWDC17で発表されたのは新型Mac、iOS、WatchOSだけでなく、新しいmacOSも発表されました。その名も『High Sierra』。今よりも更に高みを目指す、新しいmacOSについてまとめてみました。
写真アプリが大幅機能強化
High Sierraでは、mac標準の『写真』アプリの機能が、現在よりもさらに強化されます。今までは、写真の補正作業といっても、『写真』アプリ単体では簡易的な作業しか行なえませんでした。
しかし、High Sierraでは、微調整ができる『カーブ』機能などが追加され、より細かく、より本格的な補正することが可能。写真好きの方や、仕事で画像加工をすることが多いという方には、High Sierraの新しい『写真』アプリは気軽にかつ便利に使えるものと鳴るかもしれません。
H.265対応で動画もさらにコンパクトに!
High Sierraでは、新しい動画コーデックのH.265にも対応しています。
これは、先代のH.264よりも最大40%も高い圧縮効率をもったフォーマットで、高画質な動画をよりコンパクトなサイズにすることが可能。Macのストレージをより効率よく使うことができるでしょう。
VRにも対応![f:id:starline1201:20170614223350j:plain f:id:starline1201:20170614223350j:plain](http://megalodon.jp/get_contents/325952077)
少し前からWindows陣営で話題になっている技術がVR。専用のヘッドセットをハイパワーなPCと接続することで、没入感の高いコンテンツを楽しむことが出来ます。
このVRに、いよいよHigh SierraからMacもVRに対応します。正確には、High Sierraに加えて新しいiMac(5Kディスプレイモデル)やiMac Proなどの対応機種が必要。
VR HMD側は、既にApple公式でHTC Viveへの対応が発表されているので、今まで「うちはMacだからVRは出来ないなぁ……」と諦めていた方も、この機会に対応するMacへの買い替えを検討してみては如何でしょう。
外部GPUにも対応
前述のPC向けVR HMDに対応するには、CPUとは別に、強力なGPUを搭載する必要があります。
その為、デスクトップ版MacでVRに対応するのは、今回発表されたiMac(5Kディスプレイモデル)とiMac Proとなっていますが、実は一部のラップトップ型Macでも対応可能とする新機能&ハードが発表されました。それが、外付けGPUボックスへの対応。
外付けGPUボックスとは、箱型の筐体内に強力なGPUを搭載、Thunderbolt 3で対応するMacと接続することで非力なGPUのMacに強力なGPU機能を追加できるという便利グッズのこと。
既にWindowsでは、RazerのRazer Coreを始めとしてこの手の製品が増えつつあるのですが、Macも遂にこの方向へ舵を切ったようです。
ただし、Apple製以外の外付けGPUに対応するのかは不明。また、その外付けGPUも開発者向けの製品とされている為、一般ユーザーが入手可能なのかはわかりません。
ラップトップ型MacでVRをやりたいという方は、情報が確定するまで、もう少し待つ必要がありそうです。
Siriの機能もアップ
iOSから登場して、macOSにも移植された音声アシスタントのSiri。こちらも、High Sierraではよりパワーアップします。
まずは、会話のイントネーションなど、音声がより自然なものに改善。今のSiriの声もこれはこれで楽しいのですが、ますます人間のようなアシスタントに近付きます。
加えて、Apple Musicでは、Siriがユーザーの音楽の好みを学習できるようになり、プレイリストを作ってもらったり、おすすめ楽曲の提案を受けることができるようになります。Apple Music限定機能なのが残念ですが、使っている方は是非活用してみてください。
新ファイルシステムAPFSに対応![f:id:starline1201:20170614223614j:plain f:id:starline1201:20170614223614j:plain](http://megalodon.jp/get_contents/325952078)
High Sierraでは、Macのファイルシステムが新しくなります。その名もAPFS。
既にiOS10からiPhoneやiPadで先行して導入されていましたが、いよいよそれがMacにも導入されるのです。
従来Macで使われているファイルシステムは、登場から既にかなりの年月が経過している古いシステムで、現在のコンピューターを取り巻く環境や技術の進歩に十分対応できているかというと、必ずしもそうとは言えません。
そこで開発されたのが、このAPFS。今の環境に合わせて作られたこのファイルシステムなら、ファイルのコピーといった作業もより高速に行うことが出来る様になります。
また、暗号化やファイルの保護、データバックアップ機能なども強化されている為、今まで以上に安全性がアップと考えられます。
まとめ:正式発表は2017年秋予定
このように、macOS Sierraをベースに着実な改善や新たな挑戦が加えられたのが、High Sierra。正式リリースは2017年の秋を予定しています。
これを機に、VR対応の新型Macへ買い替えてみるのも、悪くない選択ではないでしょうか?WWDC17で発表された新型Macについては、下記の記事でまとめています。
iphone-news.hatenablog.jp
macOS High Sierraを存分に活用したい方は、こちらの記事も参照してください。以上「WWDC17まとめ(macOS編)!最新macOS『 High Sierra 』とは?写真機能、VR対応、Siri機能向上、新ファイルシステムなど目白押しです。」でした。