LINE Creators Studioが2017年6月12日にリリースされました。
これはスマホから簡単にあなただけのLINEスタンプが作れるよ、というアプリです。
作ったスタンプは120円〜600円の価格帯で販売することができ、スタンプ製作者にはApple、Google等から30%の手数料を引いたうちの50%が分配金として受け取れます。(例:120円×30%×50%=42円)
今回は、このLINE Creators Studioを使って実際にスタンプを作ってみたので、使い方の説明とともに、10分で作り上げた最高傑作のスタンプをお披露目したいと思います。
LINE Creators Studioのダウンロード
とにもかくにも、まずはLINE Creators Studioをダウンロードしてみましょう。
私はiPhoneユーザーなので、iPhoneを通して説明していきます。
App Storeを開いて「LINE Creators Studio」と検索をかけるとアプリが出てくるので、これをダウンロード。
この時点ではまだ関連候補として上がっていませんが、検索するとちゃんと出てきます。
スタンプ作成の流れ
基本的にはチュートリアルが出るし、直感的に使えるので実際に触ってみた方が早いかもしれませんが、どんなことができるのかということを説明するためにも、一連の流れの説明をしていきます。
1.起動からスタンプパッケージ作成
アプリを起動すると次のような画面になるので、画面の指示通りに進めていきます。
最近のアプリはチュートリアルが入るので親切ですね。
“スタンプを作ろう”を押すと、スタンプのタイトルを決める画面になります。
今回は「手書き」と入力。
スタンプ販売の申請時に正式タイトルを決めれるので、ここでのタイトルは適当に思いついたタイトルで大丈夫です。
右上に”完了”ボタンがあるので完了して次に進みましょう。
2.スタンプ作成
タイトルを決めると、作成したスタンプをまとめておけるグループができます。
画面下の“+”ボタンを押すと、スタンプをどうやって作るかを聞かれます。
作成方法には3種類あって、次の方法が選べます。
- 手書き
- 写真
- カメラ
手書き
手書きは、字のごとく、スマホを指でなぞって線を引いたり、テキストを入れていくことができます。
めちゃくちゃ簡単にデザインできるのですが・・・
正直、めちゃくちゃ操作しづらい。
指が太いので細かいところまでなかなか書けない。。
↓作成しているときの心境をそのままスタンプとして表してみました
ブラシでは、色、サイズ、筆圧の調整ができます。
テキストは、フォント、文字色、背景色、幅寄せといった調整ができます。
テキストはレイヤーとして認識されているので、作成完了をするまでは自分の好きな位置に動かすことができます。
ちなみに、画面右下のグレーの矢印ボタンでは、作業の取り消し、やり直しができるので操作ミスしたときはここを押せばすぐに元の状態に戻せます。
編集が完了したら、右上のチェックマークを押すことで保存できます。
これになかなか気づけなくて何回もトライしたのはいい思い出。
写真/カメラ
写真/カメラは、画像をトリミングしてスタンプ化します。
囲み終わると範囲の微調整ができて、拡大、縮小、回転などができます。
ただし、トリミング範囲は指でなぞって選択していくので、きれいに切り抜こうと思うと絶望的に難しい。。
針の穴に触れずに糸通しできるくらいの器用さが必要なんじゃないかと思います。
トリミングが完了したら、緑のチェックマークボタンを押して保存します。
3.スタンプ編集
保存したスタンプは、あとから編集することもできます。
下のボタンから、写真やSNSに送信できたり、複製、スタンプのグループ移動、削除ができます。
そして、画面右上の”編集”からはスタンプの再編集ができます。
編集できる設定としては、ブラシ、テキスト、フィルター、色調の4つです。
再編集時の注意点ですが、スタンプを編集して保存してしまうと、全てのレイヤーが結合されてしまうので、予めスタンプを複製してバックアップを取っておくと吉です。
たとえば、上手くデザインできたスタンプに後からテキストを追加して保存すると、もう修正が効きません。
あとから、「あーこっちのテキストの方がよかった…」なんて思ったときにはもう手遅れです。
このおかげでなくなくデザインを作り直したことが何回あったことでしょうか。
なにはともあれ、ここまでの一連の流れでスタンプが作れちゃいます。
作ったスタンプを使うためには?
作ったスタンプを使うためには、販売申請する必要があります。
そして、申請の条件が最低でもスタンプを8個作成すること。
ちなみに、さきほどの画像で紹介したスタンプは、完成度がめちゃくちゃ低いにもかかわらず、スタンプ1個作るのに10分以上かかっています。
「これをあと7個・・・」
あまりにも苦行すぎるし、でも、8個作らないと申請できない。。
申請するところまで記事にしたかったので、結局、Photoshopで8個作りました。
したら全部で20分くらいで完成。
抜群の絵心、作成しているときの心境がモロにスタンプに投影されています。
その渾身の作品がこちら。
左上から右下まで順番に作っていってます。
改めて見直すと、フォントサイズがバラバラだし、絵もヒドい。
でも、ここまでくると逆に案外イケてるやつもあるんじゃないかと思えてきます。
左上のは意外とかわいくできてるんじゃないでしょうか。
丸キャラはウケがいいみたいなので、ナウでヤングな女子中高生や無気力なOLの間でバカ受けするんじゃないかと勝手に思っています。
でも、左下のはぐうの音も出ないレベルでヒドい。
改めて自分の画才の素晴らしさに驚かされます。
保育園児でもここまでの絵はかけないことでしょう。
その直後に「何してんだろ」というスタンプを作っているので、この時のテンションの心境がよくがよくわかります。
スタンプ申請の流れ
それでは、話を戻してスタンプ申請の流れを説明します。
1.販売するスタンプの選択
スタンプを8個用意したら、右上の”販売”を押します。
すると何個のスタンプをパッケージとするかを聞かれるので、パッケージにおさめたいスタンプの数を決めます。
といっても、私は8個しか作ってないので「8スタンプ」以外に選択肢はありません。
スタンプの数を決めたら、どれをパッケージに含めるかを選択します。
次に、パッケージの顔となるメイン画像はどれにするかを選びます。
スタンプ販売情報の入力を求められるので、それぞれの項目を埋めていきます。
いろいろ入力する箇所があるので、以下にまとめておきます。
2.スタンプ販売情報の設定
スタンプ販売情報では、下記全ての情報を設定していきます。
- タイトル
- 説明文
- 写真の使用
- 販売価格
- コピーライト
- 販売エリア
- テイストカテゴリ
- キャラクターカテゴリ
タイトル
スタンプの正式タイトルを入力します。
- 英語
- 日本語
この2つのタイトルが求められます。
英語のところはGoogle翻訳を使うなどすればOKですね。
説明文
スタンプの説明文を入力します。
- 英語
- 日本語
こちらも 英語と日本語の説明を入れる必要があります。
写真の使用
スタンプの中に写真を使っているか、いないかを聞かれるので、次のどちらかから選びます。
- 写真を使用しています
- 写真を使用していません
販売価格
スタンプの販売価格を決めます。
- 120
- 240
- 360
- 480
- 600
個人的には無料で設定したいものですが、LINE側の負担を考えるとやはりそれは難しいか。
友だち同士で作ったスタンプの交換できたら面白いのにね。
コピーライト
あなたが作ったスタンプであるということがわかるよう、コピーライト名を入力します。
なぜか「all river」と初期で入っていたのでこれをそのまま使うことに。
たぶん、過去にLINE Creators Marketに登録していたのかもしれない。
販売エリア
スタンプの販売エリアを選びます。
- 販売可能なすべてのエリア
- 日本のみ
テイストカテゴリ
スタンプのテイストを選びます。
- 未設定
- カワイイ・キュート
- ラブリー
- カッコいい
- ほんわか・癒やし
- 方言・スラング
- シュール
- 面白い・ネタ
- 挨拶
- 敬語・丁寧
- 季節・行事
- 吹き出し
カワイイ・キュートとラブリーの違いがいまいちピンとこない。
キャラクターカテゴリ
スタンプのキャラクターカテゴリを選びます。
- 未設定
- 男性キャラ
- 女性キャラ
- 家族・カップル
- ネコ
- ウサギ
- イヌ
- クマ
- トリ
- パンダ
- アザラシ
- 食べ物
- 名前・名字
- その他
動物カテゴリにネコ、ウサギ、イヌ、クマとかの人気所がいるのはなんとなくわかるんですが、ここにアザラシが加わっているのはなんか意外でした。
3.販売のリクエスト
スタンプ販売情報の入力が完了したら、プレビューが表示されるので”次へ”。
写真の使用について同意を求められるので、「上記の内容に同意します」にチェックを入れ、”リクエスト”。
そして、最終確認されるので”OK”を選択。
リクエストが完了すると、次の画面が表示され、LINE Creators MarketからLINEで通知が送られてきます。
あとは審査が通ることを祈るのみです。
まとめ
LINE Creators Studioを使えば、誰でも簡単にLINEスタンプを作り、販売申請することができます。
本格的にクリエイターを目指してLINEスタンプ収入を狙うもよし、その他にも愛犬スタンプとか、結婚式の記念、あとは友だち同士で写真やイラストを持ち寄って仲間内スタンプを作るなど、思い出を新しい形として残すこともできるので、いろいろな活用の幅がありますね。
今回、審査をリクエストしたのは6月13日なのですが、どのくらいで審査の結果が出るのかは現在検証中ですので、結果が出たらまた報告します。