- トップ
- 科学技術・大学ニュース
- 記事詳細
[ 科学技術・大学 ]
(2017/6/14 05:00)
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の和田光生講師らは、野菜や果物を水素水に浸漬(しんし)することで低温障害抑制効果が得られることを確認した。バナナやナスを冷蔵保存したときにみられる水分の減少や酸化が低減する。今後、効果的な処理の条件や効果のメカニズムを突き止め、生鮮食品物流の改善につなげる。
同グループはバナナやナスを水素水に10分間浸漬した後に1時間自然乾燥し、約2週間冷蔵保存。これを純水に浸漬したものと比較した。水素水浸漬分は果肉の軟化が抑制されたほか、変色やくぼみなども少なく、品質劣化が抑えられた。水素水を吹き付けた場合は効果がなかったため、浸漬後に乾燥する工程が必要とみられる。
今後、野菜の種類ごとに効果的な処理条件を突き止める。品質を維持した物流を容易にしたり、流通店舗での管理、農家の出荷などでの実用化を目指す。
(2017/6/14 05:00)
関連リンク
科学技術・大学のニュース一覧
- 100年の先を見据えて・理研のネットワーク戦略(上)全国の大学と連携/日本の力「結び」世界に勝つ(17/06/14)
- 筑波大、決定的瞬間を自由視点でリアルタイムに回転できる映像技術を開発(動画あり)(17/06/14)
- JAXAなど、高品質たんぱく質の結晶化に成功-「きぼう」4度C環境下で(17/06/14)
- 京大、阿蘇の研究施設復旧−火山研究など活動再開(17/06/14)
- 横浜国大など、新しい細孔構造もつゼオライト合成に成功(17/06/14)
- 野菜・果物、水素水漬けで劣化抑制−大阪府大が効果確認(17/06/14)
- 東工大など、トポロジカル絶縁体に強磁性 室温でも状態保持(17/06/14)
- 名大・理研が連携協定、データ解析と農学の融合分野開拓(17/06/14)
- 東北大、梶田隆章氏が基調講演(17/06/14)