内閣府男女共同参画局が、「おとう飯(はん)」キャンペーンを始動しました。男性へ簡単な料理を提案し、積極的に育児や家事に関わる「イクメン」の増加を目指す施策です。
NHKの報道によると、日本では6歳未満の子どもがいる男性が1日あたり家事や育児に関わる時間が67分と、欧米各国の約3分の1。女性が活躍できる社会や働き方改革の実現に向け、政府は2020年までに150分へ引き上げる目標を掲げています。
具体策として、「多少見た目が悪くても手間なく作れるおいしい料理」を「おとう飯」と名付け提案。ネットでの情報発信やイベントで普及啓発活動に取り組むとのことです。
ネットでは「料理へのハードルを下げる意味はある」と好意的に受け止める声もありますが、政府の認識にズレを感じるとの冷ややかな反応が目立ちます。「調理法を説く前に、労働時間を削減して家事に割く時間を確保させてほしい」とする意見が多数。「調理ばかりが家事ではない」「冷蔵庫の在庫や後片付けを考えずに調理だけされても、結局あとの手間が増える」といった声も見られます。
おとう飯は調理の参考にはなりますが、結局のところ家事の分担は、各家庭が事情に合わせてベターなやりかたを探るべきなのでしょう。
(沓澤真二)
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