オーストラリアのバンド独創的すぎ問題

オーストラリアのバンドをいくつ言えるだろうか?

実はオーストラリアではシーンの中心になるようなバンドがいくつも排出されている。その特徴は独創性。個性で溢れている。

新しい音楽はこういうところから生まれる。チェックしといて損は無いだろう。

 目次

  • ネオソウル界の急先鋒Hiatus Kaiyote
  • エクスペリメンタルの極み Dirty Three
  • ネタ?ガチ?日本リスペクトのTwelve Foot Ninja
  • John Butler という超絶ギタリスト
  • 世界のサイケデリックロックの中心 Tame Inpala
  • AC/DCなどの有名ミュージシャンを排出した大陸
  • おわりに

ネオソウル界の急先鋒Hiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)

ヴィジュアルよ。景色がオーストラリアすぎる。その口の傷はなんだ。

と一目見ただけで三ヶ所も突っ込ませる個性的なバンドが

Hiatus Kaiyoteだ。

強烈な個性

独特のリズム。絶妙な間に深みのある声。

テンション感が強い、浮遊感のあるコード進行。

ジャジーな雰囲気なのにドラムからはヒップホップの気配がする。

俺はこれを聴いて惚れた。どうやら同じことを思った奴は多いらしく、

オーストラリア初のグラミー賞R&B部門ノミネートになった。

黒っぽさ

正直ソウルは黒の独壇場だと思ってましたが、

メンバーみんな白人なのにこの黒っぽさはなんなんだ。

人間は21世紀になって肌の色や文化の違いを乗り越えたのかもしれない。

しかもオーストラリアといえば白豪主義を歌っていた国。

Hiatus Kaiyoteは見事に人種の壁を壊してみせたのだ。

拍が取れない

これに至っては拍も取れない。試しに手拍子でもしてみてほしい。

なにが起こってるんだ。

D'Angelo(ディアンジェロ)かよ。そんでヴィジュアルよ。

キャラクターの癖もすごい

VocalのNai Palm(ネイ・パーム)はホンセイインコを飼っているそうな。

なんでアー写にしたんだろう…

アニメ好き

宮崎駿への尊敬からLaputa(ラピュタ)という曲を書く。ヴィジュアルよ。

実験的だけど最高に気持ちいいビート。

――ツアーの合間などで気に入ってよく聴いている音楽を教えてください。

ネイ: ブルガリアン・ヴォイス(ブルガリア国立女声合唱団)をよく聴いているわ。アニメ映画『Ghost in the Shell(攻殻機動隊)』のオープニング曲はこの合唱団がベースになっていると知って探したの。

引用:waxpoetics.jp

日常的に聞いているのもすごい話だな…ほんとにアニメ好きなんだ。

Nakamarraって?

"Nakamarra"とはオーストラリアの先住民族アボリジニの肌(タトゥー)の名前で、曲中に登場する"Hannah"はヴォーカルNai Palmの友人。この曲はアートの分野で活動する彼女がアボリジニと共に暮らす決断をしたことを讃えるメッセージソング。Nai Palmの腕にあるタトゥーはHannahと同じもので、アボリジニの文化に敬意を表するもの。

引用:matome.naver.jp

いい話。ただすごい決断だな・・・

自称

「自らを「マルチ・ディメンショナル・ポリリズミック・ギャングスタ・シット」と称しトップ・アーティストたちや世界中のメディアから絶賛を受ける4人組

出典:bluenote.co.jp

本当に何を言っているのかわからない。

エクスペリメンタルの極み Dirty Three(ダーティー・スリー)

寝るな。起きろ。お前普通に今までMCしてただろ。

最小まで抑えたミニマルな音楽。

Dirty Threeの音楽はミニマル。

押し殺したようなビートは徐々に高まり、最後には爆発。

いかがでしょうか。こんな音楽あり?

俺はあり。エモい。ギター+ドラム+バイオリンっていう編成も面白い。

サッドコアというジャンル

彼らはサッドコアにジャンル分けされます。

隆盛を誇ったグランジへの反発として始まったが、スロウコアバンドの多くはグランジ勢に対し概ね知名度が低い。

グランジの衰退によりスロウコアのグランジに敵対するというステータスがなくなり、結果的にスロウコアも徐々に衰退する

引用:wikipedia

いやもうジャンルとして悲しすぎるわ。

寝っ転がるフロントマン

どうやらこのSue’s Last Ride(スーズ・ラスト・ライド)は地面に寝っ転がるのが定番らしい。

インストアライブではやめろ。子供が怯えてるだろ。

ドラムはタンバリンをシンバルに固定してくれ。

落ちるたびに戻すのすごいけども。ていうかそれいる??

若い頃はイケメンだったのに

イケメンだったバイオリンのWarren Ellis(ワーレン・エリス)が老けた。

「私そういう妖怪なんです」と自己紹介されたら

「へぇーそうなんだー」と納得してしまいそうな見た目だ。

何そのヒゲ。似合ってるね。

エモーショナル

ここまでエモーショナルで押し殺した演奏ができるバンドは本当に少ない!

大好きなバンドだ。

 日本リスペクトのTwelve Foot Ninja(トゥエルブ・フット・ニンジャ)

カッコつけたいのかそうじゃないのかはっきりしてくれ。

急にEarth Wind & Fire(アース・ウインド・アンド・ファイア)に

ならないでくれ。100円あげるから。

説明不要な個性

もはや意味不明だ。また日本が誤解されていく…

これかっこいいんだろうか。分からないが面白い試みである。

普通ミクスチャーって言ってももうちょい混ぜるだろう。完全に分離している。

泣きの名曲Shuriken(シュリケン)

ただこの曲の前半は俺も好きだ。音が良い。

見事にポストメタル的な音を自分のモノにしている。

この器用さが彼らの最大の特徴だろう。カッコいいかどうかはともかくすごい。

ダブステップになるのはどうかと思うが。

ライブがすごいらしい

1時間のライブで10ジャンルくらい網羅するようなもので、

曲を再現するだけでも一苦労。機材もすごくこだわるらしい。

評価されてる

2014年の Revolver Golden Gods AwardsでBest New Talentを受賞したとか。

マジか。

John Butler(ジョン・バトラー) という超絶ギタリスト

ギターを弾いたことはあるだろうか。

エレキよりアコギのが格段に弾きにくく、

6弦ギターより12弦ギターのが圧倒的に弾きにくい。

この人なんでこんなフレーズ弾けるんだろ、しかも歌ってるし。

独特のサウンド

John Butler(ジョン・バトラー)の特徴はそのサウンド。

アコギの音を歪ませて独特のサウンドを作り出している。癖がすごい。

一人でポストロック

アコギ一本でポストロックをしてしまった。

一人でベース・ドラム・メロディーをしながら、12弦ギターを弾きこなす。

7:50~からの展開が熱すぎる。

おそらく轟音系ポストロックを意識しているのだろう。

一人でできる最大の盛り上げ方がギターを掻き鳴らすことだったのだ。

途中からディストーションの歪んだ音色も加わり、一人ポストロック状態へ。

ていうか一人で12分の曲をやる集中力がすごい。

長いけど聴いてみて、最後の1分やばいよ。

世界のサイケデリックロックの中心 Tame Inpala(テーム・インパラ)

完全に声がジョン・レノン。Tame Inpalaは

サイケデリックロックについて語るときに100%名前が出てくるバンドです。

オリジナルからスタンダードへ

60’sのサイケを参考にしながらも、シンセが前面に出てくるオリジナリティ。

あの時代にシンセサイザーがあったらこんな曲を作った人いただろうな・・・

という絶妙な出来。

こんなに古臭くてこんなに新しいバンドありますか?最高すぎる。

今や彼らをリスペクトしてシンセを押し出してるサイケバンドがどれだけあるか…

サイケデリックロックを変えたと言っても過言ではないでしょう。

成長をやめないTame Inpala

2015年発売の3rdAlbumにおいて全く新しい試みが成されました。

ダンスビートを取り入れた本アルバム。

サイケを前面に押し出した2ndアルバム『Currents』は各国で大絶賛され、

いろいろなメディアで10位以内にランクインしました。

まさかそこから新たな道を開こうとするとは。

『Currents』は本国での初登場1位を初め、全英3位、全米4位と世界中で好セールスの滑り出しを見せている

引用:hardtoexplain.jp

世界はこの進化を好感を持って受け止めたようです。

前に進んだ彼らはサイケの枠を飛び越え、「彼らだけ」の音楽を始めました。

くぅ~癖が強い。

 AC/DC(エーシー・ディーシー)などの有名ミュージシャンを排出した大陸

オーストラリアのこれまでを振り返ってみると

アルバムにおいて世界歴代4位のセールス記録を出したAC/DCがいます。

アイアンマンで使われてましたね。

この他にもおそらく世界一有名な女性ギタリストOrianthi(オリアンティ)を

輩出したのもこの国。

Steve Vaiとの動画がかっこよすぎる。

おわりに

なぜオーストラリアに独特なバンドが多いのかはわからないけど、

それまでと違う音楽に対して「これいいね!」と言える国民性があるんだと思う。

Tame InpalaなんてCMソングになってる。すごい国だ。

男の世界だったハードロックにOrianthiを産み出せたのも、

新しいものを認められる国だったからなのかなと思う。

見習っていきたい。

《 sigefuzi 》
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