「共謀罪」法案に反対 市民団体らデモ行進
犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」の構成要件を改め、「テロ等準備罪」の新設を目指している政府の組織犯罪処罰法改正案の廃案を求める集会「『共謀罪』に反対する人大集合」が11日、和歌山市の京橋プロムナードで開かれた。市民団体などから約150人が参加し、同法案への反対の理由を声を上げて訴えた後、約1時間にわたって周辺をアピール行進した。
「憲法九条を守るわかやま県民の会」が呼び掛け、弁護士や冤罪事件被害者の支援団体、治安維持法で投獄された人の国家賠償を求める団体などが参加した。
主婦のグループは、同法案を巡る国会での政府答弁を再現する「コッカイオンドク」を実施。コッカイオンドクは、編集されたニュース番組や新聞などの報道ではなく、国会のやり取りを再現することでその実態を体験しようとする試みで、全国各地で広がりを見せている。
アピール行進は京橋を出発して和歌山公園前、けやき大通り、三木町交差点、本町通りを進み、参加者は「メールやラインの盗み見はゆるさないぞ」などと、プライバシーの侵害などが懸念されている同法案の問題点を訴えていた。
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