2017.06.13 Tue posted at 11:52 JST
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モスクワ(CNN) ロシア全土で12日、政府関係者の腐敗に抗議する大規模デモが行われ、警官隊と衝突して野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏(41)を含む1400人あまりが拘束された。同氏に対しては、違法な抗議デモを繰り返し呼び掛けたとして禁錮30日の判決が下った。
ナワリヌイ氏がモスクワ市内の自宅で拘束されたという情報は、妻のユリア氏が夫のツイッターの公式アカウントを通じて伝えた。弁護士によると、ナワリヌイ氏はモスクワで開かれる集会に出席する予定だった。
国営タス通信も、ナワリヌイ氏が抗議運動を規制する法律に違反した疑いで逮捕されたと伝えた。
ナワリヌイ氏はソーシャルメディアを通じてデモへの参加を呼びかけていた。
逮捕者を監視している独立組織のOVDによると、12日のデモではモスクワで825人、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで548人が逮捕された。
その数時間前に当局は、モスクワで予定されているデモは違法だと断定し、「挑発や暴動、あるいは治安を乱し、市民の生活や健康を脅かすような一切の行動を阻止するために、司法当局はあらゆる手段を講じる」と予告していた。
米ホワイトハウスのスパイサー報道官は、デモ参加者の逮捕を強く批判し、ロシアに対して逮捕した人を釈放するよう求めた。
ナワリヌイ氏の広報担当者は、自分に対して催涙弾が使われたと訴えている。
モスクワでデモに参加して拘束されたという18歳の女性は携帯メールでCNNの取材に応え、「姉妹で反汚職集会に行った。地下鉄の駅を出て5分ほどたったところで警察が走って来て、警察のバスに私たちを引きずり込んだ。バスはわずか数分で人々でいっぱいになった」と証言した。
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