社会人の敬語:第4回 謙譲語「いただく」は過剰に使わない


枝葉末節の話で恐縮だが、この言葉にはいつも悩まされる。
「くださる」と混乱するのだ。

「いただく」は「もらう」の敬語(謙譲語)、
「くださる」は「あげる」の敬語(尊敬語)だ。

「もらう」のは「わたし(自分)」だ。
「あげる」のは「あなた(相手)」だ。

主語と目的語が入れ替わるのだ。

だからいつも、これらの敬語を使う時は頭で一旦変換させ、確認する。
こんなところを見ても繊細過ぎてややこしいねぇ、日本語。

たとえば食事の際の「いただきます!」は、「わたし」が「いただく」のだ。
だから「くださいます!」ではおかしい。ん?いや、「おかあさんが作ってくださいました!」ということなのだから、おかしくもないのか?ウーン・・・。


メールとか普通の会話でも、やっちゃうね。
僕は圧倒的に「いただく」派だから、多用する。

そしてたまに、ややこしい文章を書いて「御社が~~していただきましたのは、」と、インネンふかっけたみたいなことになってしまう。


まぁ通じればいいんだけど。
ちょっと最近海外とのやり取りが多くなっているのだが、英語だろうが日本語だろうが、通じればいいのだ!


だからこそ猶更、「ことば」を妄信してはならない。
逆もまた真だから。ことばでは何も通じない。