前川氏、若い女性とデートしたかっただけ?「貧困調査」リポート指示なし 和田議員「主張はウソだった可能性が高い」
文部科学省の前川喜平前事務次官による、新宿・歌舞伎町の「出会い系バー」(連れ出しバー)通いについて、興味深い国会質疑があった。前川氏は記者会見で「女性の貧困調査をしていた」と主張していたが、文科省にリポート提出の指示をしたり、研究を指示していないというのだ。
8日の参院内閣委員会。無所属の和田政宗参院議員が、次のように文科省に質問した。
「前川氏は、出会い系バー通いを『貧困調査』と言っていたが、実際に、こうしたバーに出入りする女性の貧困についての対策や、研究をするよう指示はあったか。また、前川氏からリポート提出の指示はあったか」
これに対し、文科省の佐藤安紀生涯学習総括官は答えた。
「ご指摘の貧困調査について、在職中の前川氏より、関係部局において具体的な対策や研究の指示を受けたことはない。また、文部科学省として前川氏の行動については把握していないが、在職中の前川氏が女性の貧困に関するリポートなどを提出した事実はない」
いわゆる「加計学園」問題で、一部メディアにヒーローのように扱われている前川氏だが、「出会い系バー」通いについての言い分は苦しい。
5月25日の記者会見で、「女性の貧困について実地の視察調査をしていた」「行ったことは事実。食事に伴い、一定の小遣いをあげたことはある」「文部科学行政、教育行政をやる上での課題を見いだせた」とも語っていたが、実際の文科行政には“痕跡”を残せていないようだ。
前出の和田氏は9日、夕刊フジの取材に対し、「前川氏が、文科省に何も指示していないということは、ただ単に若い女性とデートをしたかっただけではないか。『貧困調査のために出会い系バーに行っていた』という主張はウソだった可能性が高い。前川氏の行為は、女性の性を売るという行為を助長するものであり、教育行政のトップとしてふさわしくない」と語っている。