G7環境相会合閉幕 米はパリ協定と別にCO2削減進める

G7環境相会合閉幕 米はパリ協定と別にCO2削減進める
イタリアで開かれていたG7=主要7か国の環境相会合は日本時間の12日夜、共同声明を採択し、閉幕しました。共同声明では地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの脱退を表明したアメリカがパリ協定とは別に二酸化炭素の排出削減を進めることが脚注の部分に記され、各国がアメリカに特別に配慮した形となりました。
アメリカのトランプ大統領がパリ協定からの脱退を表明して以降、環境政策担当の閣僚が初めて顔を合わせたG7=主要7か国の環境相会合はイタリアのボローニャで日本時間の12日夜、共同声明を採択して閉幕しました。共同声明にはパリ協定からの脱退を表明したアメリカを除く6か国が、パリ協定にしたがって温暖化対策に協力して取り組むことが明記されました。

一方でアメリカは6か国の取り組みには加わらず、パリ協定とは別に、自国の強い経済を守ることを優先させながら二酸化炭素の排出削減を進めることが、本文の下の脚注の部分に記されました。
1国の主張が脚注に記されるのは異例で、各国が世界第2位の温室効果ガスの排出国・アメリカを孤立させず、温暖化対策の枠組みにつなぎとめようと特別に配慮した形となりました。