話題の「とある新人漫画化に、本当に起こったコワイ話」をキンドルで読みました。 いやぁ凄まじかったですね。
無料で1600枚のカラー色紙を描かせるだけでなく、東京に呼んでおいて宿泊先の手配(作者は女性)などをしない、年末に打ち合わせのアポを忘れるなどの担当編集者の所業は、読むだけでいらつきますし、ドキュメンタリーなので、爽やかなオチというわけでもありません。
こんなありえない編集者が大手のKADOKAWAに存在することが、まずなかなか信じられません。
KADOKAWAと言えば、次々に中小の出版社を吸収しては、部門ごとつぶしていく印象があり、とくに歴史かいわいでは、新人物往来社が消滅したことからもそのイメージが根強いです。
数多くの(優秀といわれる)歴史の編集者が、リストラ激しいKADOKAWAから去っていたことも聞きます。
しかし、マンガはやっぱり儲かっているからでしょうかね。こんな編集者でもずっといられるんですね。
『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』の発売が開始されました。皆様、どうぞよろしくお願い致します(佐倉色)
— とある新人宣伝アカウント@単行本発売中 (@toaru_shinjin) 2017年6月8日
作品紹介ページ [ https://t.co/M6Kmme5xxP ] pic.twitter.com/tvBexWvlGK
場外乱闘気味になっているねとらぼのくだりは、このとき、作者は完全に精神的に病んでいるということが、マンガからも見て取れるので、作者はマンガに描いたように感じ取ったのでしょう。
なにしろ、作者も初めて、ねとらぼに書かれたことを問題の編集者から「ねとらぼ編集部への電話番号」(抗議するように暗示)とともに伝えられているので、ねとらぼの記事自体をちゃんと読んでいなかった可能性が高いのでしょう。
つまり、彼女が抗議した「ブログの丸写し」や「作品全体をそのまま掲載した無許可転載」は、ネットに残る当時のねとらぼの魚拓記事を見ても指摘はあたらないので、こうしたウソの情報(ブログ丸写しや無許可転載)を、問題の編集者から説明されて、そのままそうだと思いこんで抗議に及んだと想像できます。
つまり、この編集者が仕事ができない上に嘘つきというどうしようもないということで話は済むのではないでしょうかね。
ねとらぼはこのお話の中で、とても1章を割くほどの当事者ではないので、飛鳥新社の編集者さん(真人間に描かれています)が本来は、ネームなどを見て、「ここは匿名にしましょう」とアドバイスするというのもありだったのかもしれませんね。(実際、KADOKAWA以外で、ねとらぼと飛鳥新社以外はみな匿名なようなので)
ねとらぼも、下のような感情的なお知らせを出さずに、「マンガを読むと、相当にお疲れだった時の状況が理解できました。当方では突然、激昂された電話をいただいて、状況がわからずに不快に思われる電話対応となったことをまずお詫びします。その上で、うんぬんかんぬん」とか、大人なお知らせを出せばいいのにと思いました。
【編集部よりお知らせ】漫画『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』について、編集部の見解 - ねとらぼ https://t.co/MfUfRKvzGs @itm_nlab
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2017年6月12日
うーん、本編よりもねとらぼの話が長くなってしまいました。
ほかの読者の感想でもその傾向がありますが、なにしろ本編は1行でまとめられます。
「素行と頭と心根がワルすぎる編集者の話」
なんといいますか、ひたすら血吹きのシーンが連続するホラー映画のようなもので、ストーリーはなく、ただ「絶叫するシーン」ばかりなのです。
(万人が異論なく、この編集者はおかしいと思うのでツッコミ用がない)
で、ストーリー性があるのが、ねとらぼの部分だったので、ここにレビューが集まるのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。