ドラゴンボールのサイヤ人襲来編において、悟空とベジータの一騎打ちが行われるシーンがあります。
この時、ベジータが「ギャリック砲」という技を使うのですが、その時のやり取りはだいたい以下のような感じ。
このギャリック砲は絶対に止められん。避けられるものなら避けてみろ!貴様は助かっても地球はコナゴナだ!
考えやがったなちくしょう!
しかし、本当に地球をコナゴナにしてしまったら困るのはベジータも同じはず。そこで、このやり取りが行われた意図について考察してみます。
「地球をコナゴナに」はハッタリ
サイヤ人が宇宙空間で生きていけないことは、後のナメック星でのフリーザの発言から推測することが可能です。つまり、ベジータも地球を破壊して宇宙空間に放り出されてしまえば死んでしまうはず。
ですので、上記のやり取りは十中八九ハッタリであったと言えるでしょう。
ギャリック砲を悟空に避けさせないためのけん制としてこのようなセリフを発したのだと思います。さすがは戦闘の天才と言われるベジータなだけありますね。
ただ、「地球をコナゴナに」は言い過ぎにしても、地球規模の大破壊を起こすであろうことは間違いありませんから、どのみち悟空に避けるという選択肢は残されていなかったでしょうけどね。
ここで問題がもう1つ。コナゴナではないにしても、大規模に地球を破壊してしまうとベジータが乗ってきた宇宙船が無事であるという保証はどこにもありません。いずれにせよ、ベジータは悟空に避けられてしまうと困る可能性があったと言えます。
以上のことから、ベジータは確実に悟空にギャリック砲を受け止めさせる必要があり、絶対に避けさせないためにハッタリをかましたのだと考えることができます。
戦闘は肉体だけではなく、話術による相手との駆け引きも重要だと言うことですね。
地球ごと吹き飛ばす戦法
ちなみに、ドラゴンボールではこの後の戦いでもやたら「星ごと吹き飛ばす」というやり取りが行われます。
- フリーザVS悟空のフリーザ
- セルVSご飯のセル
- 魔人ブウVS悟空とベジータの魔人ブウ
ほぼ毎回ですね。魔人ブウに至っては本当に地球を消し去ってしまいました。
ただし、ベジータのギャリック砲と決定的に事情が違うのは、これ以降の敵キャラたちは全員星を吹き飛ばしても死なずに済むほどの怪物なんですよね。
フリーザは宇宙空間でも生きていけますし。セルも頭の核さえ無事なら再生できます。魔人ブウは地球と一緒にコナゴナになってから再生するシーンが描かれていました。
これは圧倒的なアドバンテージです。
負けそうになったら星を破壊することで勝ち残るという手段を取ることが可能ですからね。最悪、その場から全力で逃走して、追っ手を撒いてから星を破壊したっていいわけです。
セルが完全体になる時に太陽拳で16号・18号・クリリン・トランクスの隙を一斉に突くことができたぐらいですから、その場からの逃走ぐらいわけはないはずです。
こう考えると、悟空たちは限りなく勝ち目の低い戦いを勝ち抜いてきたような気がしてきます。
さいごに
ベジータの必殺技
- ギャリック砲
- ビッグバンアタック
- ファイナルフラッシュ
一番カッコいいのはギャリック砲だよね?
どれも作中では1回ずつしか使われないのがもったいない気がします。
以上!