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星になったShogoへ、家族の日常とハンドメイド。

亡き息子との想い出と、その後の家族の日常。時々ハンドメイド

亡き人を思う

 先日、近所のご主人様が亡くなりお通夜に行ってきました。

ご年齢は八十歳、認知症になられて施設に入ってられたそうです。

亡くなったご主人様にはお会いしたことはないのですが、そのお姉さんが家の隣に住んでいらっしゃってて、息子が亡くなった時にはとてもお世話になりました。

 

お通夜に行った時にアルバムが置いてありましたので拝見させていただきました。

病院での奥様との写真。

ご主人様の温和なお顔、素敵なお二人の笑顔には愛情が感じられて、切ない思いが込み上げました。

 

お通夜での、奥様、お姉さんのお顔が寂しそうでした。

 

もう 会えないと思うと、本当にただただ淋しいの一言です。

 

 

息子が亡くなった時に、隣のご主人に言われた言葉が今も胸に残っています。

 

「足がもげてでもいいから、生きていてほしかったなあ」

と涙を流しながら言われました。

生きていてほしかった。

例えどんな姿になろうとも…。

 

ちなみに 2016年の交通事故死者数は3904人、私の息子もこの中に含まれます。

毎日、事故のニュースを聞くたびに胸が痛みます。

 

 私のブログはハンドメイドの記事もありますが、主には息子の事です。

皆様のブログを読んでいますと、楽しい、役に立つ、元気になれるなどの記事が多いと思います。

それに比べて私のブログはとても暗い、悲しい、考えたくない、つまらない、あまり読みたくない方に入るのではないでしょうか…

それでも少しづつ読者数も増えて、毎回ブックマークやコメントをしてくださる人がいます。

ショウゴの友達?知り合い?…と思ってしまうほど温かいコメントを頂いて本当に感謝しかありません。

 

作家の阿刀田高さんはおっしゃっています。

 

2011年に起きた東日本大震災では、死者、行方不明者数が20000万人を超えることになりました。

目の前の生きている人間だけに目が向き、やがて死んだ人達の記憶は薄れていく。

しかしもっとも可哀想なのは、あの災害によって命を落とした人達なのです。

 

亡くなった人達を悼む心を忘れてはいけません。

彼らがどんな思いでこの世を去っていったのか。

彼らが最後に残そうとしたものは何だったのか。

そして彼らの人生がもし今も続いていたとしたら、いったい彼らはどんな人生を生きようとしていたのか。

そういうことに思いを馳せることです。

亡くなった人の思いを受け継ぐこと。

その記憶を年月の中に埋れさせないこと。

残されたものの役目はそこにあるのです。

そして何よりも、死者を悼む力を身につけることで、自分自身が生きていく力になるのだと私は信じています。

 

私も大事な息子を亡くしたから言えることですが、生きる意味を考える為にも、死を悼む心を忘れてはいけないと思いました。

 

 

私のブログをこれからもどうぞよろしくお願い致します。

 

 

 

 

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