藤原竜也『リバース』最終回前に視聴率大幅アップ！ 金曜夜はTBSの一人勝ち!?

俳優の藤原竜也が主演を務める連続ドラマ『リバース』（TBS系）の第9話が6月9日（金）に放送され、平均視聴率が10.4％を記録したことが本日、6月12日（月）に明らかになった。第8話の7.5％から2.9ポイントと大幅に数字をあげている。（※ビデオリサーチ調べ／関東地区）

人気ベストセラー作家・湊かなえとTBSが『夜行観覧車』（2013年）、『Nのために』（2014年）に続きタッグを組んだ本作は、主演の藤原をはじめ、戸田恵梨香、三浦貴大、門脇麦、玉森裕太（Kis-My-Ft2）、小池徹平、市原隼人ら若手俳優陣が集結。

有名大学を卒業しながらも地味で普通の人生を送ってきた深瀬和久（藤原）の恋人・美穂子（戸田）のもとに「深瀬和久は人殺しだ」という告発文が届く。10年前の冬、大学のゼミ仲間の谷原康生（市原）、浅見康介（玉森）、村井隆明（三浦）と、村井の妹：明日香（門脇）で行ったスノボ旅行中に不審な事故死を遂げた親友・広沢由樹（小池）。この事故には隠された大きな“秘密”があり、この秘密を共有したメンバーに次々と事件が襲いかかる。10年前の隠された罪と真相、脅迫犯の正体とは――。“イヤミスの女王”が描く友情、贖罪、美しき愛の物語で、ミステリーとともにそれぞれの人間模様が描かれている。

本作の平均視聴率は、第1話：10.3％、第2話：6.3％、第3話：10.5％、第4話：8.6％、第5話：9.0％、第6話：7.4％、第7話：7.3％、第8話：7.5％、第9話：10.4％と推移。これまで視聴率は苦戦していたものの、主演の藤原をはじめとする役者陣の高い演技力と、しっかりとしたストーリー構成に、SNS上ではオンエアタイミングで様々なツイートが飛び交うなど、視聴者の満足度は高い作品と言われていた。

そんな中、第9話では「イヤミスの女王」といわれる湊の作品らしく、衝撃の事実が明かされ、さらにこれまでの伏線を回収した物語が展開。SNS上では驚きの声や作品を絶賛する声が溢れていたが、それと連動するように、平均視聴率は第3話ぶりに久々の2桁を記録している。

また、もともと金曜のゴールデン・プライム（GP）帯は、TBSの番組が手堅く数字を獲得しているイメージだったが、6月9日（金）に関しては、TBSのGP帯番組全てが前週6月2日（金）の視聴率から数字を上げており、それも『リバース』高視聴率の一つの要因かもしれない。

【番組名：6月9日（金）視聴率／6月2日（金）視聴率】
■19時『爆報！THEフライデー』：12.8％　／　10.7％
■20時『ぴったんこカン・カン』：14.0％　 ／　10.7％
■21時『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』：16.1％　／　10.4％
■22時『リバース』：10.4％　／　7.5％
■23時『A-Studio』：7.7％　／　5.9％

同日、他民放のGP帯番組で平均視聴率2桁を獲得している番組は、19時『沸騰ワード10SP』（日本テレビ系）10.0％、22時『報道ステーション』（テレビ朝日系）11.9％のみ。全番組視聴占拠率は、父・横綱貴乃花の熱き血を継ぐ話題の靴職人・花田優一が出演した『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』の24.5％などほぼ20％を越えており、TBSの強さが読み取れる。

ちなみに日曜のGP帯は、昨日、6月11日（日）の放送で平均視聴率20.6％、6週連続20％台を記録した『世界の果てまでイッテQ！』や『ザ！鉄腕！DASH!!』、『行列のできる法律相談所』といった高視聴率番組が連なる日テレが圧倒的な強さを誇っているが、金曜のTBSも日曜の日テレ同様、視聴者側に視聴習慣がついてるのだろう。

さて、6月16日（金）に放送される『リバース』最終回では、唯一の親友が死んだ原因が想像だにしなかった事実で大きなショックを受けた深瀬。一方、真相を知らない浅見、村井、谷原らは、急に音信不通になった深瀬のことを心配するが、時間が経っても連絡は取れないままだった。そんな中、美穂子は、広沢の事件を忘れさせないために今まで自分がしてきたことを謝るため、浅見、村井、谷原、そして谷原の妻・明日香らと会うのだが…。

最終回では、湊がドラマ版オリジナルで書き下ろしたという結末が描かれるが、深瀬たちはどんな末路を迎えるのか――視聴率とあわせてこちらにも注目したい。

『リバース』最終回は6月16日（金）22時～TBS系にて放送。