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「本当に学ぶ価値のあるスキル」の見分け方

「本当に学ぶ価値のあるスキル」の見分け方
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Inc.:「これから習得するとしたら、ベストなスキルは何ですか?」

これは、ユニークな洞察力を持つ人物が質問に回答する情報共有ネットワーク『Quora』に掲載された質問です。

今回の回答者は、SafeGraph社とfmr LiveRamp社でCEOを務めるオーレン・ホフマン(Auren Hoffman)さんです。彼は5つの会社を立ち上げて売却した経歴の持ち主でもあります。

習得するのにベストなスキルの条件は次の3つです。

  1. 将来価値がとても高くなると見込まれるスキルであること
  2. 生まれつきうまくできること
  3. そのスキルを学んでいる人が少ないこと


この条件を満たすスキルを見つけるには、未来を2回も予想しなければならないので、とても大変です。

まず、将来何が本当に価値を持つか理解する必要があります。そのためには、どの分野のテクノロジーが進歩しているか、社会はどこに向かっているのか、しっかり見極める必要があるので、すごく難しいです。でも、少なくとも、将来は今ほど価値が無くなりそうなものを消去することはできます。記憶力や計画力を要することは、何であれそのうち価値が下がりそうです。放射線学のような画像認識も価値が下がりそうです。外国語を操る仕事や、ネットワーキング(人脈)、SATテストで測定されるようなシステム思考も価値を下げそうです。

将来価値が下がりそうなスキルを学ぶのはナンセンスです。単なる好奇心からとか趣味として楽しいからという理由で、そういうことに時間をかけるのは禁物です。この消去作業をしていると、将来価値が高騰しそうだと思えるものがわかってくるので、それをリストにしましょう。

次に、自分に正直になって、その中のどれが「自分の得意なこと」「好きなこと」に該当するのか見定めて下さい。さらに、「将来価値が出そうなこと」でかつ「自分がもともと得意なこと(そして、願わくば好きなこと)」、という条件で、そのリストを絞っていきます。2〜5個のスキルに絞れたら理想的です。

最後に、現在人気があり、学習者が多いものを見分ける必要があります。学習者が多すぎるスキルだと、そのスキルに関して、よほど優秀にならない限り、せっかく習得しても武器になりにくなります。どんなスキルを習得するにしても、そのスキルで世の中のトップ1000人に入ることを目標にすべきです。ですから、学習者が少ないスキルを選ぶと競争率いので、トップ1000人に入るのはぐっと簡単になります。これは、学ぼうとするスキルが不快なものでもなければ、知名度が低いわけでもなく、ほとんどの人から将来価値が無くなると思われていないことが大前提です。

というわけで、最後に改めてまとめると、

  1. 将来価値が大変高くなりそうなスキル
  2. 自分はそのスキルが得意であり好きでもある
  3. そのスキルの学習者数が少ない

という3つの条件をすべて満たしているスキルを身につけるのがお勧め、ということになります。


How to Tell if That New Skill Is Really Worth Learning | Inc.


By Quora(訳:春野ユリ)

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