連勝一郎
2017年6月12日18時43分
愛知県蒲郡市議会が12日、傍聴に訪れた小学生10人が議場の傍聴席に入ることを認めなかった。市議会の規則で「児童や乳幼児は傍聴席に入れない」となっているためという。付き添っていた母親の一人は「日頃、『市民に開かれた議会』と言っているのに残念だ」と話した。
傍聴しようとしたのは市立三谷東小学校の1~6年生。午前11時半ごろに8人が、午後1時ごろに2人が、計3人の保護者と一緒に議会事務局で手続きをしようとした。だが、議会事務局職員から「傍聴できない」と説明され、市役所1階にあるテレビで議会の様子を見た。三谷東小はこの日、振り替え休日だった。
市議会の規則では、議長が認めれば乳幼児や小学生も傍聴席に入れる。だが、大場康議(やすのり)議長は朝日新聞の取材に「規則に基づいて判断した。乳幼児や児童の入場を認めると、議事進行で問題が生じる可能性があるし、際限がなくなる」と説明した。
愛知県内では、県議会や豊橋市などで同様の規則があるが、議長が傍聴を認めてきたという。また、名古屋市などでは小学生や乳幼児の入場を制限していない。名古屋市議会事務局の担当者は「この数年、小学生の団体の傍聴が年に1件ほどあり、何ら問題ない」と話している。(連勝一郎)
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