民族
台湾の原住民は高山族です。下の画像は、第四版人民元一角札ですが、左の人物は高山族です。人物・歴史
台湾では、鄭成功は台湾を植民地にしてきたオランダを追い払ったとして、英雄とされています。この人は日本の長崎平戸で生まれ、父は福建人、母は日本でしたが、中国古代の公務員試験「科挙」に合格し、明朝(中国の王朝)に忠誠を誓った事から、この人は中国人です。清朝(中国最後の王朝)が約200年間台湾を支配していました。ある人は、清朝は台湾を野蛮な地域としていて、実質支配していないと言っています。日本は日清戦争後に台湾を植民地にしました。なぜなら清朝と戦って勝ったからです。もし清朝が台湾を支配していなかったとしたら、日本は日清戦争前に台湾を植民地にしていたはずだったのです。清朝が台湾を支配していた時、台北に「台北府城」が築かれました。城門は北門の承恩門、南門の麗正門、小南門の重煕門、東門の景福(照正)門、西門の宝成門があります。その城が清朝が台湾を支配した時に築かれたのなら、清朝が台湾を支配した事があると言えます。日本が台湾を植民地にする前、「台湾民主国」という国が台湾を支配していましたが、この国の元号は「永清」で、意味は「永久に清朝」、簡単に言うと「台湾は永久に中国の土地だ」という事になります。つまり台湾民主国は完全な独立国ではありません。
また、清朝は満洲族の王朝であり、漢族と関係ないという人がいますが、それを言う奴は中国を全然理解していないと言って良い程です。中国の歴史を見ると、ほとんどは周辺の異民族です。例えば、日本は中国に遣隋使や遣唐使を送りましたが、隋朝も唐朝も漢族ではなく、鮮卑族の王朝であったのです。簡単に言うと、漢族と周辺の異民族が共同して中華文化と文明を作り上げたという事です。話は戻りますが、清朝は確かに満洲族の王朝でしたが、ほとんど漢化されています。隋朝から約1300年も行われた中国の昔の公務員採用資格試験「科挙」が清朝も受け継いでいたのです。満洲八旗の軍旗や清朝の国旗、皇帝服等には、漢族の神様でもある「龍」が描かれています。また、1906年に清朝の陸軍が成立しました。その軍歌の歌詞;
於斯萬年,亞東大帝國!
山嶽縱橫獨立幟,江河漫延文明波;
四百兆民神明冑,地大物産博。
揚我黄龍帝國徽,唱我帝國歌!
また、1911年10月4日に中国史上最初の国歌である清朝の国歌がつくられました。その国歌の歌詞;
鞏金甌,承天幬,民物欣鳧藻,
喜同袍,清時幸遭。
真熙皞,帝國蒼穹保,
天高高,海滔滔。
このように、満洲族が使う満洲語ではなく、漢族が使う漢語が歌詞となっています。だから、清朝は中国の王朝の一つです。という事は、中国五千年の歴史の中で、中国が台湾を領有した事があるのです。そもそも、中国五千年の歴史の中で、清朝の弁髪等の異民族の文化が入ったとしても、中華文化が途切れる事はありません。
第二次世界大戦中、「カイロ会談」や「ポツダム会談」がありました。中国も参加していましたが、中国の代表は「台湾を中国に返還すべき!」と主張していたのです。
その他
- オリンピック・アジア競技大会等のスポーツ大会、APECで、台湾は単独で参加していますが、中華人民共和国特別行政区の香港も単独で参加しています。
- 台湾では人民元ではなく、新台湾ドルを使っていますが、中華人民共和国特別行政区の香港や澳門でも独自の通貨を使っています。
- いきなり台湾を中華人民共和国の台湾省、つまり、社会主義化にしてしまうと、台湾島民から不満が出ると思います。今の台湾の社会を見ると政治面も経済面も資本主義の陣営であるからです。だから、香港や澳門と同じように、台湾に一国二制度を導入し、「台湾特別行政区」にしたら良いでしょう。
- バチカンやハイチ、パラオ等の23カ国は中華人民共和国と国交がありませんが、台湾という独立国と国交を結んでいるわけではありません。アメリカ合衆国に「台湾関係法」という法律がありますが、台湾独立を応援しているのではありません。つまり、全世界、どの国も台湾の独立を支援していないのです。