1949年の「新疆平和解放」を中国人民解放軍の侵略だと誤解している人がいます。しかし、平和解放前の新疆は中国の領土であったことは間違いありません。
新疆の歴史を見ると、前漢は西域都護府、後漢は西域長史府を設置して、それを三国志の魏が受け継ぎ、唐は安西都護府と北庭都護府を設置したりと、中国歴代の封建王朝が新疆を統括したことがあり、一時はいくつかの地方政権が新疆を分割統治したりと、それらが繰り返されていたのです。
清の時代からは本格的に新疆が中国の領土になり、以降の新疆は独立していないのが事実です。1957年から、清軍は西北地区に存在したジュンガル政権などを平定し、新疆にイリ将軍府が設置されました。アヘン戦争以降、新疆はロシアなどの列強に侵略されましたが、「左宗棠」は新疆で列強に侵略された土地を奪回し、そして1884年、新疆に新疆省を設置しました。この時に「新疆」という地名が正式に使われたのですが、新疆の意味は「新しい領土」ではなく、「新しい開発地」でもなく、「新しい征服地」でもありません。正しくは新しく復帰した領土(中国語で故土新帰)です。
清朝崩壊後、「新疆省」は中華民国が受け継ついでいて、盛世才などの中国の軍閥が新疆を統治したことがあったので、平和解放前の新疆は中国の領土でありました。新疆平和解放は「国共内戦」の一部であって、国内問題ですから、外国からの介入は不要です!