新疆が中国の土地の一部である理由
下の地図は、漢王朝の領域で、現在の新疆ウイグル自治区が漢王朝の領土となっています。下の地図は、唐王朝の領域で、現在の新疆ウイグル自治区が唐王朝の領土となっています。
下の地図は、清王朝の領域で、現在の新疆ウイグル自治区が清王朝の領土となっています。
つまり、中国五千年の歴史の中で、中国の王朝が新疆を支配した事があるから、新疆は中国の土地の一部なのです。
この中で、中国最後の王朝である「清朝」が出てきました。ある人は「清朝は満洲族の王朝であり、漢族の王朝ではない」と言っていますが、それを言う奴は中国を全然理解していないと言って良い程です。中国の歴史を見ると、ほとんどの王朝は周辺の異民族です。例えば、上の唐朝の地図があります。日本は中国に遣唐使を送ったり、玄奘法師がインドへ旅したりした時代はその唐の王朝の時代です。唐朝が漢族の王朝だと思っている人が沢山いると思いますが、実際は漢族ではなく、鮮卑族の王朝であったのです。漢族と周辺の異民族が共同して中華文化と文明を作り上げたと言っても良いでしょう。話は戻りますが、清朝は確かに満洲族の王朝でしたが、ほとんど漢化されています。隋朝から約1300年も行われた中国の昔の公務員採用資格試験「科挙」が清朝も受け継いでいました(ちなみに、隋朝も、唐朝と同じく鮮卑族の王朝)。満洲八旗の軍旗や清朝の国旗、皇帝服等には、漢族の神様でもある「龍」が描かれています。また、1906年に清朝の陸軍が成立しました。その軍歌の歌詞;
於斯萬年,亞東大帝國!
山嶽縱橫獨立幟,江河漫延文明波;
四百兆民神明冑,地大物産博。
揚我黄龍帝國徽,唱我帝國歌!
また、1911年10月4日に中国史上最初の国歌である清朝の国歌がつくられました。その国歌の歌詞;
鞏金甌,承天幬,民物欣鳧藻,
喜同袍,清時幸遭。
真熙皞,帝國蒼穹保,
天高高,海滔滔。
このように、満洲族が使う満洲語ではなく、漢族が使う漢語が歌詞となっています。よって、清朝は中国の王朝の一つです。そもそも、中国五千年の歴史の中で、清朝の弁髪等の異民族の文化が入ったとしても、中華文化が途切れる事はありません。
中国人民解放軍による新疆解放
1950年代、解放軍は新疆を解放しました。しかし、ほとんどの人はそれを「チベットを侵略している」と言うのです。「解放」という意味は不自由な束縛を解いて自由にしてやる事で、「侵略」という意味は他国を侵して土地を奪う事です。全然意味が違います。また、解放軍が解放する前の新疆は独立国ではなく、中華民国の「新疆省」でした。清朝滅亡後、中華民国がその領域を受け継いだのです。解放軍が新疆を解放する目的は、腐敗した国民党を追い出すだけであって、侵略でもないし、ウイグル族等をいじめたり虐殺したりする為でもありません。新疆ウイグル自治区の成立
新疆解放後に新疆ウイグル自治区が成立しました。しかし、ほとんどの人は「自治区は中国の植民地」だと言います。それを言う日本人は、日本は単一民族国家であるから、多民族国家の意識がないからでしょう。そもそも中国にはいくつかの自治区や自治県、自治州を設けていますが、それは何の為にあるのでしょうか?答えは、少数民族の領域を明確にする為です。少数民族を弾圧する為ではありません。言語
「中国政府がウイグル語やウイグル文字を無くそうとしている」と言われますが、実際は違うのです。人民元のどのお札にも、裏に5つの文字が書かれています。それは、「中国人民銀行」という中国語のアルファベット表記・モンゴル語・チベット語・ウイグル語・チワン語です。お札にウイグル語が書かれているのだから、ウイグル語やウイグル文字を無くそうとしていません。宗教
「中国政府は宗教を弾圧している」と言う人がほとんどです。でも、実際は違います。中華人民共和国憲法第36条に「中華人民共和国の公民は宗教を信仰する自由がある。いかなる国家機構、社会団体及び個人も公民の宗教信仰または不信仰を強制してはならない。国は正常な宗教活動を保護する。いかなる人も宗教を利用して社会秩序を破壊し、公民の身体健康を損害し、国の教育制度を妨害する行動をしてはならない。宗教団体と宗教事務は外国勢力の支配を受けてはならない。」と書かれています。つまり、新疆ではイスラム教が信仰されていますが、中国政府はイスラム教も含め、その他の宗教も弾圧していません。