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 学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設をめぐり、文部科学省が内閣府から「総理のご意向」などと伝えられたとされる文書の再調査について、菅義偉官房長官は12日午前の記者会見で「いたずらに時間をかけて行う性質のものではなく、徹底的に調査を行い、結果がまとまり次第、可能な限り速やかに発表される」と述べた。

 菅氏は調査対象の範囲について、「前回調査を行った担当課の関係する共有フォルダーだけでなく、設置認可や特区の窓口など、関係課の共有フォルダーまで調査範囲を拡大するとともに、関係課の職員にヒアリングを行うことなどを検討している」と明らかにした。

 一方で菅氏は「今回の調査は違法行為に関する調査ではなく、あくまで文書の存否に関する追加調査だ」とも強調。第三者への調査の委託を否定した。

 「文書は確認できなかった」とした文科省の当初の調査は、担当の専門教育課長ら7人への聞き取りや同課の共有フォルダーの確認にとどまっており、松野博一文科相が9日に再調査を表明した。

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