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 過激派組織「イスラム国」(IS)に2014年にイラク北部で拉致された少女クリスティーナ・アゾさん(6)が、3年ぶりに家族のもとに戻った。ショックのためか、自ら話すことはほとんどないが、家族は「奇跡が起きた」と喜びをかみしめている。

 ISは14年6月、イラク北部モスルを武力制圧し、続けてクリスティーナさん一家が住んでいた近郊のカラコシュも制圧した。カラコシュはキリスト教徒が多く、一家もキリスト教徒。母親のアイダ・ヌハさん(46)によると、ISの戦闘員は「出ていかないと殺す」とキリスト教徒を銃で脅し、追放したという。

 IS戦闘員はカラコシュを出るキリスト教徒から金銭や身分証明書を奪ったという。アイダさんは町を去る際、抱っこしていたクリスティーナさんを戦闘員に奪われた。返すように懇願したが、「幹部の決定だ」と突き放されたという。

 一家はイラク北部アルビル近郊…

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