「ポケGO」で注目、からくり時計復活 大津
大津市長等2丁目の「まちなか交流館ゆうゆうかん」に据え付けられている仕掛け時計のからくりが、2年ぶりに再起動した。スマートフォンゲームの重要地点として注目されたことから、連動していた故障中の音楽装置を切り離してからくり装置を動かせるようにした。定時になると、人形が登場してフラフープなどを楽しむ姿が復活し、通りがかりの住民らが「懐かしい」と喜んでいる。
仕掛け時計は、1990年にオープンしたゆうゆうかんの前身「おもちゃの館」の玄関上部に設置された。縦2メートル、横2・5メートル。午前10時から午後6時までの時報として、毎時0分に音楽と連動してからくり人形が動いていた。
市中心部のナカマチ商店街のシンボルとして住民らに親しまれていた。しかし、設置から20年たって音楽が止まらなくなるなど不具合が目立ってきた。このため、2015年ごろに仕掛け装置を止めて時計だけが動いている状態だった。
シンボルに再び注目度が高まったのは、昨夏配信が始まったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」がきっかけ。仕掛け時計の場所が、ゲーム上の道具などが手に入る拠点「ポケストップ」に登録され、住民から「もう一度動くところをみたい」と再起動を熱望する声が上がった。復活を模索したゆうゆうかんでは仕掛け装置全般の修理に約200万円かかるため、からくり装置だけを調整して6月から復活させた。
ゆうゆうかんの福井美知子館長は「みなさんにとても喜んでもらって本当に良かった。寄付などが集まり、音楽も修復して本来の姿に戻れば」と話していた。
【 2017年06月11日 21時00分 】