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昨年「余命3カ月」宣告も元気な姿 30分にわたり平和と映画への思い語る

国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」のアワードセレモニーに登場した大林宣彦監督

 映画「転校生」や「時をかける少女」などで知られる大林宣彦監督が11日、東京都内で行われた国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017(SSFF & ASIA 2017)」のアワードセレモニー(授賞式)に出席。昨年8月に肺がんが判明し、進行具合はステージ4で「余命3カ月」と宣告を受けていた大林監督だが、壇上で「本当はここにはいなかったのですが、まだ生きております」と元気な姿を見せ、故・黒澤明監督から託されたという「未来の映画人への遺言」を交えて、平和と映画への思いを約30分にわたって訴えた。

 大林監督は、黒澤監督から「映画には、世界を必ず戦争から救う、平和に導く、そういう美しさと力がある」と教えられたことや「世界中を平和にするには、少なくともあと400年映画を作り続ける必要がある」と“次”を任されていたことを明かすと、会場に集まった後進の監督たちに向け、「どうか皆さん、これからも映画の力を信じて、未来に向けていつか、黒澤明の400年目の映画を私たちが作るんだって、“オレたち”の続きをやってよね」と呼びかけた。

 「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」は、アジア最大級の国際短編映画祭。19回目となる今年は世界140以上の国と地域から集まった約9000作品の中から、厳選された約250作品を東京・横浜の計6会場で25日まで上映する。

 授賞式はMCを福島リラさんと堀潤さんが担当し、オフィシャルコンペティション審査員の大林宣彦監督、小倉智昭さん、ベン・トンプソンさん、マリエさん、三上博史さん、CGアニメーション部門審査員の杉山知之さん、松下由樹さん、三橋忠央さんも出席。小池百合子東京都知事が「シネマチックTOKYO東京部門」のプレゼンターとして登場した。米アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象作品となるグランプリには、ミミルイン監督の「シュガー&スパイス」(ミャンマー)が輝いた。

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