アンチアドブロックという機能があります。Ad-Blockなどのプラグインを入れて、広告表示を拒否しているユーザーに対して、コンテンツを非表示することによってAd-Blockの解除を促す、とかそういう機能だと思います。よく知りませんが、多分JavaScriptでやってるんですかね。
「広告イヤなら見るな」を実現している機能ですよね。
で、これ私にとっては大変好感度が高くって。つまり、「私にとってはこのサイトは全く読む価値がない」ということを、最初の時点で明示してくれている、実にWin-Winな機能だと思うんです。素晴らしいです。
サイト主は、「広告収益に貢献しないユーザーには来てほしくない」。訪問者は、「広告目当ての記事は読みたくない」。これ完全に利害が一致してませんか?素晴らしい機能じゃありませんか?Win-LoseやLose-Loseの関係が多くて殺伐とした世の中、ここまで見事なWin-Winの構図は少ないと思います。心が温まります。
私は、webでお金儲けをすることが悪いことだとは全然思いません。マネタイズする上で広告やアフィリエイトをしたい人がいればすればいいし、サイトをそれに特化したければそうすればいいと思います。それは当然の権利です。
ただ、それとは何の関係もなく、私自身は広告が嫌いですし、「広告を踏んで欲しい」という目的が透けて見える記事を読んで面白いと思ったことが一度もありません。広告第一の記事は、少なくとも私にとっては全く読む価値がないんです。単純に読んでて面白くないので。
広告の存在は認めるけれど、広告や、広告目当ての記事自体は嫌い。これ、別に全然矛盾しないと思うんですよね。なんか、たまに「矛盾している」と思う人がいるみたいですけど、なんでそう思うのか私には不思議です。
広告を載せる権利はあって然るべきだし、一方広告を見たくない、踏みたくない側の権利も担保されるべきです。私はそう思います。
だから私は、自分のブラウザにAdBlockを入れているんですが、AdBlockには一つ重大な問題がありまして。つまり、「広告自体が表示されなくなってしまうので、広告目当ての記事の識別がしにくくなってしまう」という欠点があるんです。読んでしまってから、「あーこれ広告目当ての記事だったか、時間無駄にした…」というひどい徒労感を感じる頻度が非常に高いんですね。本来であればタイトルで識別できるようにして欲しいんですが、なかなかそうもいかないようなので。
それに対して、アンチAdBlockは、「このサイトは広告嫌いの人には見せたくない記事を載せています」ということをちゃんと宣言してくれるんです。とても誠実なことだと思います。ちゃんと事前にそう宣言してくれていれば、広告目当ての記事を読んで時間を無駄にすることもありません。広告収入目当てにブログやサイトをやっている人は、どんどん積極的にアンチAdBlockを入れていくべきだと思います。
そういう意味で、「アンチAdblockキラー」とかいう機能には全く有用性を感じません。「広告嫌いだけど、広告目当ての記事を読みたい」とかいうのは自己矛盾以外の何者でもない。何欲張ってんの?それとも余りにも暇過ぎて広告目当てのしょーもない記事も読みたいの?ドブに捨てる程時間余ってるんならその時間私にくださいお願いします、と思うくらいです。
広告嫌いの人はどんどんAd-Blockを入れていくべきだし、それによってアンチアドブロックももっともっともーーっと広まって欲しい。広告目当てな人と広告嫌いの人のすみわけが出来るようになって欲しい。
広告目当ての皆さまも、広告嫌いの皆さまも、健やかなweb生活を楽しめることを願って止みません。
今日書きたいことはそれくらいです。