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たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

Tapa's U.S. Stocks Investment

In the middle of difficulty lies opportunity
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IVVはS&P500連動ETF。経費率世界最安水準のETF。

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S&P500連動ETFであるIVVは安心安定の商品

 株式ETFを安心安定というのは語弊があるかもしれませんが、このS&P500連動ETFであるIVVは比較的そういう言い方ができるETFです。米国株投資をすでに行っている人にとっては既知でしょう。

 

 たぱぞうもこのたび約1万ドルほど買いましたので、改めて見直してみたいと思います。

 

 まず、このIVVはブラックロックのETFです。ブラックロックのETF群の中でも圧倒的な規模の運用額を誇ります。まさに旗艦ETFと言ってよいでしょう。それは月当たり出来高でも推し量ることができます。

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 ちなみに、経費率は0.04%です。

 

 先日バンガードのS&P500連動ETFのVOOに追い付かれましたが、それまでは最も低い経費率のETFでした。このことからも、ブラックロックがIVVに力を入れていることが分かります。

米国ETF、低経費率トップ10

  TICKER ETF名 分類 リターン(1年) 経費率 出来高(月)
1 IVV iシェアーズ・コア S&P500 先進国株式 24.98% 0.04% 5467万株
2 VTI バンガード・トータル・ストック 先進国株式 26.41% 0.04% 4073万株
3 VOO バンガード・S&P 500 先進国株式 24.98% 0.04% 3546万株
4 AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 債券 1.13% 0.05% 5261万株
5 BND バンガード・米国トータル債券市場 債券 1.26% 0.06% 4394万株
6 MGK バンガード・米国メガキャップ・グロース 先進国株式 23.17% 0.07% 202万株
7 IJH iシェアーズ・コア S&P中型株 先進国株式 31.65% 0.07% 2875万株
8 VGLT バンガード・米国長期政府債券 債券 -4.33% 0.07% 191万株
9 VTIP バンガード・米国短期インフレ連動債 債券 2.55% 0.07% 1294万株
10 VCLT バンガード・米国長期社債 債券 12.24% 0.07% 287万株

 米国ETFの低経費率ランキングトップ10です。バンガードとブラックロックiシェアーズシリーズがしのぎを削っていることが分かります。最初に0.04%にしたのはブラックロックのIVVでしたが、すぐにバンガードのVOOやVTIも0.04%に値下げしています。

 

 このような健全な経費率値下げ競争は、私たち購入者にとっては歓迎したいところですね。

IVVの構成銘柄

 基本的にS&P500指数にそのまま連動します。構成銘柄トップ50を抜粋してみます。

  ティッカー 銘柄名 (%) 業種
1 AAPL APPLE INC 3.88 情報技術
2 MSFT MICROSOFT CORP 2.65 情報技術
3 AMZN AMAZON COM INC 1.91 一般消費財
4 FB FACEBOOK CLASS A INC 1.74 情報技術
5 JNJ JOHNSON & JOHNSON 1.69 ヘルスケア
6 XOM EXXON MOBIL CORP 1.59 エネルギー
7 BRKB BERKSHIRE HATHAWAY INC CLASS B 1.51 金融
8 JPM JPMORGAN CHASE & CO 1.45 金融
9 GOOGL ALPHABET INC CLASS A 1.42 情報技術
10 GOOG ALPHABET INC CLASS C 1.39 情報技術
11 GE GENERAL ELECTRIC 1.15 資本財
12 WFC WELLS FARGO 1.13 金融
13 T AT&T INC 1.13 電気通信
14 BAC BANK OF AMERICA CORP 1.1 金融
15 PG PROCTER & GAMBLE 1.07 生活必需品
16 CVX CHEVRON CORP 0.94 エネルギー
17 CMCSA COMCAST A CORP 0.92 一般消費財
18 PFE PFIZER INC 0.9 ヘルスケア
19 VZ VERIZON COMMUNICATIONS INC 0.9 電気通信
20 PM PHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC 0.9 生活必需品
21 HD HOME DEPOT INC 0.89 一般消費財
22 V VISA INC CLASS A 0.85 情報技術
23 C CITIGROUP INC 0.84 金融
24 UNH UNITEDHEALTH GROUP INC 0.83 ヘルスケア
25 KO COCA-COLA 0.83 生活必需品
26 MRK MERCK & CO INC 0.83 ヘルスケア
27 INTC INTEL CORPORATION CORP 0.82 情報技術
28 PEP PEPSICO INC 0.79 生活必需品
29 CSCO CISCO SYSTEMS INC 0.75 情報技術
30 DIS WALT DISNEY 0.72 一般消費財
31 MO ALTRIA GROUP INC 0.7 生活必需品
32 ORCL ORACLE CORP 0.65 情報技術
33 IBM IBM 0.62 情報技術
34 MCD MCDONALDS CORP 0.59 一般消費財
35 MMM 3M 0.59 資本財
36 AMGN AMGEN INC 0.57 ヘルスケア
37 WMT WALMART STORES INC 0.57 生活必需品
38 MDT MEDTRONIC PLC 0.56 ヘルスケア
39 MA MASTERCARD INC CLASS A 0.56 情報技術
40 ABBV ABBVIE INC 0.52 ヘルスケア
41 BA BOEING 0.52 資本財
42 AVGO BROADCOM LTD 0.49 情報技術
43 HON HONEYWELL INTERNATIONAL INC 0.48 資本財
44 SLB SCHLUMBERGER NV 0.45 エネルギー
45 NVDA NVIDIA CORP 0.45 情報技術
46 PCLN THE PRICELINE GROUP INC 0.44 一般消費財
47 CELG CELGENE CORP 0.43 ヘルスケア
48 SBUX STARBUCKS CORP 0.43 一般消費財
49 UTX UNITED TECHNOLOGIES CORP 0.43 資本財
50 UNP UNION PACIFIC CORP 0.43 資本財

 米国内にとどまらず、世界的にも知られた企業が名を連ねていることが分かります。圧倒的な時価総額を誇るアップルは別格として、ほとんどの企業は1%以内の保有比率です。

 

 効率的な分散投資がされていますから、個別株特有の倒産やはたまた希釈化などのリスクとは無縁と言ってよいでしょう。米国経済が停滞するようなことがあれば、このIVVも取引値の下落は避けられません。

 

 しかし、米国発の経済危機でも資金の引き上げを受けてヨーロッパ、日本、新興国は米国本国以上に下げることが昨今多い傾向です。グローバル化の進展に伴い、他地域に分散させることが必ずしもリスクの分散にはならないことは知っておきたいところです。

IVVの業種別保有比率

 IVVの業種別保有比率です。圧倒的に情報技術セクターが大きくなっているのは、今の米国市場においてFANG(Facebook、Amazon、ネットフリックス、Google)などに代表される企業が重要さを増しているのを反映しています。

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IVVのチャートと配当

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 分配金込の配当です。設定来だと2000年5月比で133%、およそ2.3倍になっています。S&P500連動ETFであるIVVも絶好調なのは2010年代に入ってからで、それまではさほどのパフォーマンスではありませんでした。

 

 これは、2000年代に好調だった金融株がリーマンショックで暴落したことと、2000年代初頭にIT企業が買われすぎてパフォーマンスを落としたことが関係しています。

 

 いつの時代も実態以上に買われる企業群というのはあるものです。長期的にはそれがいつか見直されます。ただ、実態以上に買われる企業群というのは、渦中にあると買い手はその自覚がありません。常にそれを的確に見抜くことができればよいのですが、なかなか難しいことです。

 

 割安、割高はプロでも説明がつかない時があります。そのため、IVVのようなインデックス投資が推奨されるわけですね。

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2007年 3月 取引値 153.87ドル 分配金0.64ドル

2017年 3月 取引値 237.53ドル 分配金1.03ドル

 この10年でのチャートです。実に美しい右肩上がりをしています。2011年ギリシアショック、2016年チャイナショックの時にやや下降していますが、すぐに回復しています。

 

 この10年での取引値の伸びと分配金の成長は素晴らしいと評価されてよいでしょう。

IVVの基礎データ

 2017年6月現在の基礎データです。

PER:21.74倍

PBR:3.07倍

 私が米国株に全投資を始めたころはPER17倍前後というのが目安でした。そのころから比べると、企業業績の成長以上に株価が伸びていることがわかります。

 

 もともと買っている銘柄に関しては上昇するのはうれしいことですが、買い場がなかなかありませんので、個別銘柄には手を出しにくい状況になってきています。

 

 今回IVVを始めて買ったのも、そういう事情です。「たぱぞうの米国株投資」では、このS&P500連動ETFとVTI、VYMを選好しています。

 

関連記事です。

投信と米国ETFの比較です。私は北米一本でいまのところは良いと考えます。

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VTIが良いという結論にしていますが、VTIはすでに持っていますので今回は打診で1万ドルほどIVVを買いました。

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 昨今のSBI証券のサービスの拡充、ライバル企業との価格競争は評されてよいと思います。口座を持っていることが、業界最高水準のサービスを受けられることを意味する、それぐらいの意識になっています。

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